休養と回復を優先する
　
いよいよ老化のメカニズムが働き始めてくる世代。自分でも体力低下を感じている人も多いはずだ。そこでまず大切なのが、睡眠。コーヒーや紅茶の飲み過ぎを減らすことで、健康的な睡眠パターンを守ること。副腎を落ち着け、安定した睡眠サイクルを手に入れよう。もしお酒を飲む方なら、飲まない日を数日つくること。ほかの健康的影響はさておき、アルコールは良質な睡眠を妨げるもののひとつだから。

食べ残しを最小化する
　
いま一度、食生活を見直す機会でもある。加齢に従って、多くの機能が自然に傾きはじめるので、いい状態を保持するには、どんなに健康だと思っていても努力は必要だ。つねに血糖値に目を光らせることも忘れないで。これは、糖分を取り過ぎていないかどうかの目安になるから。糖分過多の食生活は、体重増加の原因でもあるとともに、ホルモンバランスにも影響を及ぼすので気を付けたい。2016年3月に発表された「正しい食事バランス」の表によると、糖分は1日30g以下におさえ、ヘルシーな脂肪を取ることを心がけること、とある。さらに、1日に3つの栄養素が入った食事を守ることと、体が新陳代謝を休めるように食事の間に時間を持つことも大事だ。食物繊維やタンパク質、ヘルシーな脂肪分がとれる食事と、たっぷりの水分を忘れずに。最後に、とった栄養はしっかり消化して吸収させる必要がある。年を取ると、唾液の分泌や胃酸も少なくなるので、消化も低下しはじめる。だから、リラックスできる空間で食事することで、それらの分泌をアップさせよう。