エディターズPICK
2016/04/19(火)
一生モノは“三年モノ”!?

いく子先生がぬきうち検査! ファッショニスタのお買いもの収支

新生活の始まる春こそ、お財布の中身を見直す時期。洋服好きな働く女性は、月にどれくらいファッションにお金をかけている? 果たしてその使い方は正しいの? 正解ってあるの!? ファッションに費やした時間も費用も桁外れ!なスタイリストの地曳いく子さんが、ファッションとお金の正直な付き合い方を解き明かす。

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30代/コツコツ貯金。クローゼットを計画的にクラスアップ!

PROFILE
職業/ファッションエディター。エディター歴15年目。
 
毎月のお給料の使い道/
家賃や飲食費45%
服飾費25%
趣味、美容などその他15%
交際費10%
貯金5%
 
春がスタートした時期という事もあり、今月の服飾費はやや高めの25%。月によっては10パー以下の時も。無駄な買い物はせず、グルメ狂いでもないので、バランス配分には満足。当面の目標は貯金額を増やすこと。

<お悩み>
40代を目前に、最低限持っておくべきシューズ、バッグ、ジュエリーを探しています。経験上、エターナルに使うっていうのは難しいと思うので、2~3年使えて、それでいてトレンドにも沿っていて……というアイテムって何でしょうか?
 
それから職業柄と、アラフォーという年齢を考えると、チープな服を選びづらくなってきて、一着の平均金額が高額なのが苦しい。仕事用のブランドバッグや冬場のコートに至っては「これいいな」と思うものは10万~20万円がザラだったり。ちょっとしたインナーやTシャツは古着屋のセレクトで3000円くらいのモノを買ったり、下着は海外出張中に現地価格で大量買いしたり、靴下は消耗品として、100円ショップでプレーンな黒をまとめ買いしたりと調整してるけど……。
 
 
<いく子's ANSWER>
この方は、ファッション業界で生きているにも関わらず、すごく健全 ね! 100均を賢く使ったり、ちゃんと調整できているから偉い。それに、チープな服が似合わなくなるっていう気持ち、すごく良くわかる。でもちゃんとした服を買おうとすると、セールですら高いのよね。しかし! 50代になったら、そのアベレージがもっと上がる のよ~。
 
でもまあ、今これで生きていられるなら、ワードローブが増えなくてもいいんじゃない!? 私だって、エディ・スリマンが「サンローラン」で初めて出した“ダッフル”バッグを買ってから約2年半、ほぼ毎日持った わよ。靴は一度に一足しか履けないのだから、そのシーズンで履ける靴なんて二足か三足が限界でしょ。奮発買いした バッグは毎日持って、シューズは週3で履く べし!
 
40代を目前に持っておくべきアイテムっていうのは、人それぞれだから正解は無いと思うのよ。だから、その人にとってのベーシックをアップデートするのがおすすめです。トレンドをナマモノに例えるなら、ベーシックものは乾物。だけど乾物にも賞味期限があって、だいたい2~3年よね。そこで、自分のクローゼットのなかに一番多いもの=自分の定番アイテム をアップデートすると、コーディネートがグッと見違える。で、そこにトレンドを少々トッピング。おしゃれが上手に見える人って、トップスかボトムス、どちらかが定番だよね。でもこの方は健全で素晴らしいわ。では次~。

Photo : AFLO

  • 地曳(旧姓:渡辺)いく子/IKUKO WATANABE JIBIKI
    ファッション誌で30年超のキャリアを誇るスタイリスト。ファッション誌だけでなく数多くの女優のスタイリングも手がける。女性を美しく見せる高い感度はもちろん、的確な理論に基づいたスタイリング術に定評あり。また、その独特の語り口も魅力で、ファッション指南本『服を買うなら、捨てなさい』(宝島社)など著書多数。

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