エディターズPICK
2016/04/19(火)
一生モノは“三年モノ”!?

いく子先生がぬきうち検査! ファッショニスタのお買いもの収支

新生活の始まる春こそ、お財布の中身を見直す時期。洋服好きな働く女性は、月にどれくらいファッションにお金をかけている? 果たしてその使い方は正しいの? 正解ってあるの!? ファッションに費やした時間も費用も桁外れ!なスタイリストの地曳いく子さんが、ファッションとお金の正直な付き合い方を解き明かす。

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20代/実家住まいでぬっくぬく。予算は来月分を繰り越しの皮算用タイプ

PROFILE
職業/ファッションエディター。入社5年目。
 
毎月のお給料の使い道/
服飾費40%
交際費20%
家賃や飲食費20%
貯金20%
 
実家住まいなので、衣食住のうち、食&住を大幅セーブ。そのぶん服飾費に回すも、おしりが出て、貯金できないことがしばしば。30代までには実家を出たいと思っているので、もう少し貯金額を増やしたいところ。

<お悩み>
ファストファッションでつい買い物しすぎてしまう。この“ファスト買い”さえなければ、積もり積もって憧れブランドのバッグが買えたのに!と空しい皮算用。部屋の片隅には、買ったことすら忘れていた服の小山が……。もちろん貯金も一向に貯まらない。
 
腰を上げて一点投資にシフトしたいと思いつつも、いざブランドアイテムや高級品を目の前にすると、自分の身の丈に合っていない気がして踏ん切りがつかない。ふらふらと目移りして、いつまでたっても自分のスタイルが定まりませ~ん!
 
 
<いく子's ANSWER>
まず、実家住まいの“はちみつ漬け”の日々を過ごしていることを、自覚してください! その分ファッションに情熱を掛けられるのだから、そういう運命だと割り切って、ファッショニスタとして生きていくべし 。実家住まいのあなたがお金を使わないで、誰が経済を回すのか(笑)。
 
ファストファッションでのショッピングが楽しい気持ち、私もわかります。それは、もうテンションの“アゲ”代 って考えたらいいんじゃない? 美味しいご飯代、もしくは精神ケアのカウンセリング代だと思って。それにこうやって自分のショッピングに疑問が出てきたんだから、この人にとって必要だったんですよ。教科書代。金額に見合ったアゲ気分が感じられなくなったら、やめたらいい!
 
本気で今すぐ安物買いをやめたいのなら、状況を変えるのが一番。実家から独立してみて、家賃の引き落としができない!なんて状況になったら、身に染みて反省するはずよ。荒療治だけど、月の初めに高いものをドーンと買って、無理矢理買い物ができないようにする、っていう方法もあるわね。
 
それからブランドバッグに自分が見合ってない、なんて悩んでいるうちにドンドン年を取るんだから、気にせず買ってみたら? まずはお財布やスマホケースなど、毎日使うものから取り入れるのがおすすめ。365日持つから、すごくコスパが良い でしょ。10万円のお財布を2年間使うと考えたら、1日にかかるのは約コーヒー1杯分。そうして毎日持ってたら、身の丈に合う自分になっているはずです。
 
よくスタイルが無いって悩みを聞くけど、スタイルと言うのはある意味、マンネリ&ワンパターン のこと。スティーブ・ジョブスだってそうじゃない? いつも同じようなもの着てる……って思われても突き通す。それがスタイル。全身でチャレンジするのは難しいと思うから、例えば「ロレックス」の時計、例えば「シャネル」の赤いネイル、とかパーツでも十分。頭のなかで「私は赤いネイルの女」とか考えてみてはどうでしょうか。はい、次!

Photo : AFLO

  • 地曳(旧姓:渡辺)いく子/IKUKO WATANABE JIBIKI
    ファッション誌で30年超のキャリアを誇るスタイリスト。ファッション誌だけでなく数多くの女優のスタイリングも手がける。女性を美しく見せる高い感度はもちろん、的確な理論に基づいたスタイリング術に定評あり。また、その独特の語り口も魅力で、ファッション指南本『服を買うなら、捨てなさい』(宝島社)など著書多数。

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