掟 7
ハイ&ローを意識してワードローブをメイク
「服装に関していまなんらかのステータス・シンボルのようなものがあるとするならば、それは、その服にいくらおカネをかけたかではなく、どれだけ安くあげたか、ということだろう」(『チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす法』より)
自信のある掘り出し物のアイテムを褒められたときに、「これ実は¥3,000なんですよ~」とコメントするときの優越感。ひょっとしたら、思い切って清水買いしたアイテムを褒められるよりも快感だったりすることも。それは、コストパフォーマンスの高いアイテムを見つけることができる→自分のスタイルがわかっている→カッコいい!という法則が成立するから
。とくに羨望率が高いのが、ヴィンテージ。稀代のトップデザイナーをも魅了するヴィンテージミックスこそ、今の時代にぴったりフィット。『チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす法』によると、いいヴィンテージの選び方は、①デザインが時代を超越しているか、②生地や飾り、臭いなどの状態がいいか、③フィットを専門店で簡単に調整できるか、とのこと。全身ハイブランドで揃えるよりも、ヴィンテージやコスパの高い良質アイテムなどの掘り出し物をミックスするスタイリング感覚を、今季はぜひ養いたい。
Photo: AFLO, GETTY IMAGES
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『チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす方法』
カテリーヌ・ミリネア 著 /キャロル・トロイ 著 /片岡義男 訳 ¥2,200(草思社)1977年に出版されて以来、20刷の発行を数える世界的ロングセラーであり、ファッショニスタ必携のおしゃれバイブル。ベーシック、クラシック、スポーツ・ウェアの着こなしから個性的な組み合わせまで、写真を添えた解説は今読んでも色褪せることのない永久保存版。マイスタイルに迷っている人はぜひご一読を。