いまどき”チープ・シック2.0”のための7つの掟
2016/11/02(水)
> <

1/7

ローレン・ハットン(Lauren Hutton/1983年) 昔からベーシックの名手で、気負いのないエフォートレスなスタイルが得意だったローレン・ハットンの着こなしは、今見ても新鮮。

掟 1

チープ・シックとファスト・ファッションはまるで正反対

「調和のよくないいろんな服を、ごちゃまぜにいっぱい持つのはやめましょう。着ていてとても気分の良くなってくるような服を、数すくなくてもいいからきちんとそろえて、自分のスタイルにしましょう」(『チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす法』より)

 
チープ・シックというと、つい「安いものを高そうに着る」と勘違いしがちだけれど、それは大きな間違い。おしゃれを楽しむために、必要以上にトレンドを追ったり、アイテムをたくさん持ったり、高価なものばかり買う必要はないというのが根本的な考え方 。”たとえ値が張ったとしても、一生大切に着ることを考えると割安”という意味で、その考え方の土台となるのがマイスタイルを支えるベーシックアイテム。「ベーシックとは、その服自体に人の注意を集めたりしない服」として本で挙げられているのが、ジーンズ、Tシャツ、コットンシャツ、タートルネック、ミリタリーパンツ、ワイドスカートなど。高品質で無地、シンプルなカッティング、そしてオーセンティックなデザインのベーシックアイテムを、セカンドスキンのように自分のものにして、一過性のトレンドに関係なくマイスタイルを追求すべし、と本著では述べられている。

しかし、ノームコア全盛時代が終焉した今なら、もう少し個性がありつつ自分らしさが薫る服、例えば、オーバーサイズのウールコート、ワイドパンツ、ライダースジャケットなども今どきベーシックアイテムとして充分成立。クラシックに縛られ過ぎることなく、何を着れば本当の自分になれるのか、どんなスタイルをすれば自分がいちばん心地よくいられるかを考えることが、チープ・シックへの近道。

カロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret) 現代のベーシックの名手と言えば、カロリーヌ・ド・メグレ。オーセンティックなアイテムのレイヤードが最高にカッコいい。

Photo: AFLO, GETTY IMAGES

  • 『チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす方法』
     
    カテリーヌ・ミリネア 著 /キャロル・トロイ 著 /片岡義男 訳 ¥2,200(草思社)

    1977年に出版されて以来、20刷の発行を数える世界的ロングセラーであり、ファッショニスタ必携のおしゃれバイブル。ベーシック、クラシック、スポーツ・ウェアの着こなしから個性的な組み合わせまで、写真を添えた解説は今読んでも色褪せることのない永久保存版。マイスタイルに迷っている人はぜひご一読を。

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へエディターズPICK一覧へ次の記事へ

ELLE PR STORIES

注目ブランドをもっと見る

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト