掟 3
「〇〇さんらしいね」は最高の褒め言葉
「私はこういう人間なのだという、自分で自分に対して抱いているイメージを、いろんな服の組み合わせをとおして、あなたも作り出すのです。自分の感覚、冒険してみようという気持ち。できる限り素敵な着方をしたいという欲求に従いさえすればいいのです」(『チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす法』より)
マイスタイルとは、自分が心地いいことはもちろん、客観的にその人らしいと思われること。ベーシックはあくまでマイスタイルのための土台。ベーシックすぎてその他大勢に紛れるよりは、マイスタイルを語ることができる自分らしい個性がある服を身につけるほうがよっぽど素敵
。例えば、買ったばかりの服を着て外出した際に、同僚や友人に「〇〇さんらしいね」と言われるのは、その服が似合っている証拠。そんな服を手に入れるためには、多少の投資は仕方がないと割り切って。トレンドに敏感であることはファッショニスタとして必要条件だけれど、流されるのはナンセンス。ベーシックアイテムと組み合わせて自分らしさを醸し出せる服こそ、あなたにとっての”チープ・シック2.0”アイテム。
Photo: AFLO, GETTY IMAGES
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『チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす方法』
カテリーヌ・ミリネア 著 /キャロル・トロイ 著 /片岡義男 訳 ¥2,200(草思社)1977年に出版されて以来、20刷の発行を数える世界的ロングセラーであり、ファッショニスタ必携のおしゃれバイブル。ベーシック、クラシック、スポーツ・ウェアの着こなしから個性的な組み合わせまで、写真を添えた解説は今読んでも色褪せることのない永久保存版。マイスタイルに迷っている人はぜひご一読を。