その6
最も象徴的なコラボは「ジョン・ガリアーノ」
1993年、デザイナーのジョン・ガリアーノは投資家との契約を終了し、コレクションをワンシーズン見送ることを余儀なくされた。パリのソーシャライトであるサオ・シュルンベルジェは、ジョン・ガリアーノの窮状を救おうと彼女の豪邸をショーのために使用することを許可する。パリでの復帰ショーでは17のルックとマノロ・ブラニクが手がけた靴が披露され、ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、ヘレナ・クリステンセンが無償でモデルをすることを申し出た。マノロ・ブラニクは白黒でブローグのついたミュール“アガサ”をデザイン。ジョン・ガリアーノはこの靴について、モデルに少しみだらな雰囲気を加えたと評したという。
text : SUMMER LIN translation: HARUKA SAITO