その2
日常使いできるピンヒールをスターダムに押し上げた
1970年代、靴はチャンキーなプラットフォームが主流で、大々的にデザイナーシューズを製作するのは非現実的なだけでなく、採算性の悪いものでもあった。そんななか、マノロ・ブラニクは毎日履けるほど快適でなめらかなピンヒールを生み出す。予想を覆し、BBパンプスはすぐに名品となった。1980年代になると、彼の靴は「カルバン・クライン」、「サンローラン」、「アイザック・ミズラヒ」などのランウェイでも見られるようになった。
text : SUMMER LIN translation: HARUKA SAITO