木の葉がささやきかける、緑のリビングエリア
ミラン・ハウスは、キッチン&ダイニングルーム、リビングルーム、ベットルームという3つの内部空間と、外部のプールエリアで流動的に構成されている。ブラジルのモダンアーキテクトのパイオニアとして知られる彼の建築の特徴は、貝殻のような張り出し屋根にも見られる、躍動感のあるしなやかなフォルムだ。
コンクリートのハードな質感は、周囲の樹木が輝く光を受け止め、不思議な調和を醸している。透明で巨大な四方のガラスウォールは、太陽光と緑の恩恵を存分に取り込む。ここでは、自然の傍らで悠々と過ごす、ブラジル人のライフスタイルが垣間見える。
写真/生い茂った新緑と円形の屋根のフォルムが、内部のあらゆる曲線を和らげている。コンクリートの壁と同化している真紅色のソファが、空間全体を上手に引き算し、統合する役割を果たす。そして寒い時期は、パチパチと音を立てる炎と薪の音を聞きながら、暖炉のある暮らしを愉しむのだ。
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photo : Richard Powers original text : Dominic Bradbury text : Asaki Abumi