「腹を据えて自分の人生を生きて！」

クレア・デインズ＆ヒュー・ダンシー／『いつか眠りにつく前に』
 
死の間際だからこそ明かせる真実がある、思い出す人がいる──。死の床にある老婦人アン（ヴァネッサ・レッドグレーヴ）は混濁した意識のなかで、かつて愛した人の名前を何度も口にする。それは、若き日のアン（クレア・デインズ）が友人のライラ（メイミー・ガマー）の結婚式で出会ったハリス（パトリック・ウィルソン）のことだった。互いに惹かれ合い恋に落ちた相手でありながらも、なぜ2人は結ばれなかったのか……。それは、アンとハリスとライラ、そしてライラの弟・バディ（ヒュー・ダンシー）との複雑な関係が生んだ、悲しい事故が原因だった。『いつか眠りにつく前に』で出会ったクレア・デインズとヒュー・ダンシーは、共演の2年後、2009年に結婚。2012年には第一子が生まれた。
 
女子的シネマ名言は「腹を据えて自分の人生を生きて！」。姉の結婚式で、とある告白をしてしまったバディ（ヒュー・ダンシー）は泥酔してしまう。そんな彼を本気で怒るアン（クレア・デインズ）の厳しいけれど愛のあるセリフ。