母となってますます輝く、ペネロペ・クルスにインタビュー!
この7月、夫で俳優のハビエル・バルデムとの第2子を出産、二児の母となりますます輝きを増すペネロペ・クルス。そんなペネロペが女子学生から50代の母親役まで、ひとりの女性の波乱万丈の半生を演じきった『ある愛へと続く旅』が11月1日(金)に公開。女優として、母親として、この映画に込めた思いをたっぷり語ってくれた。
「母になったことで、役をより理解することができたわ」
―今回、母親役を演じてみていかがでしたか?
何年か前、おそらく3~4年くらい前から、監督のセルジオと原作本(『VENUTO AL MONDO』)の映画化について話し合ってきたの。女性としても女優としても、自分の息子が生まれる前ではなく、子供をもってからこの映画を撮れたことは、とても面白い経験だったわ。なぜなら、主人公ジェンマが今どの時点にいて、どの時点には決して達することがないかがより理解できるから。私自身のこの人生経験がなかったら、主人公の気持ちを違うように理解していたと思うわ。それは、違うだけであって、彼女をより良く理解したとかより悪く理解したとかいっているわけじゃないの。ただ違う印象を持っただろう、ということよ。経験しなくても理解はできるかもしれないけど、私は経験したうえでこの役を演じることができて、よかったと思うわ。
―あなたが演じたヒロインのジェンマは愛する人と引き離され、代理母で生まれた子を育てている女性です。この役に対してどんな思いがありましたか?
私は、ジェンマという役に対して尊敬と愛情を感じているの。この原作を読んだとき、500ページもあるのに1日半で読みきったほど。そして、他に何も手がつかなくなったわ。主人公のジェンマのことばかり考えて。彼女に惚れ込んだのね。なんだかとても変な感じ。撮影が終わったら、ジェンマを手放さなくてはならないのだから。ジェンマの衣装を脱いだら、もうそれを身に着けることはないの。寂しくもあるけど、一つの過程を終えることは嬉しくもあり、すごく不思議な気分だったわ。
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『ある愛へと続く旅』
サラエボに留学していた女子大生のジェンマは、アメリカ人男性のディエゴと出会い恋に落ちる。ローマに移り新婚生活を始めたふたりだが、子供をもつ夢は叶わなかった。やがてサラエボで民族紛争が始まり、カメラマンであるディエゴはサラエボへ。後を追ったジェンマとともにサラエボで暮らし始めるが、彼との子供をあきらめられないジェンマは代理母を探すことに。そして16年後、思いもよらない衝撃の真実が明かされる。
監督/セルジオ・カステリット
出演/ペネロペ・クルス、エミール・ハーシュ、ジェーン・バーキン
配給/コムストック・グループ
公式サイト/http://www.aru-ai.com/
2013年11月1日(金)~、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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