インタビュー
2015/10/06(火)
『ヴェルサイユの宮廷庭師』公開!

ケイト・ウィンスレットが語る、「前に進むしかない」女の生き様

17世紀フランスを舞台に、ヴェルサイユ宮殿の庭園建設に関わったひとりの名もなき女性の愛の物語を描いた『ヴェルサイユの宮廷庭師』(10月10日公開)。主演はオスカー女優にして3児の母でもあるケイト・ウィンスレット。撮影当時、第3子を妊娠中だったケイトが明かす撮影秘話、そして過去の傷を乗り越えたくましく前進し続ける姿に大いに共感したという、ヒロインの生き様とは?

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(C)BRITISH BROADCASTING CORPORATION, LITTLE CHAOS LIMITED, 2014.

テイクの合間に嘔吐しながら挑んだ撮影

―撮影中に妊娠されていたそうですが、馬車を追いかけたり、水門と格闘する水中のシーンなど、どのように臨まれたのでしょうか。
妊娠していることは、障害にはならないの。もちろん、危険なことは一切やらなかったけれど、妊娠していても走ることはできるわ。転ばないように気をつければよかっただけよ。森のなかを歩いてみて、走るところに、つまずいて転びそうなものが何もないように気をつけたの。ほかに何があったかしら。ただ、流れに沿ってやっていくだけよ。
 
正直に言うと、簡単なことではなかった。かなり悪阻がひどかったからね。実は、監督のアラン・リックマン以外は私が妊娠していることを誰も知らなかったの。衣装のなかに袋を隠しておいて、テイクの合間にそのなかに吐いては、嘔吐したことを隠していたの(笑)。あれはなかなか滑稽だったわ。それから妊娠中はいつもお腹がすいていたから、スナックをどこにでも用意して、常に食べ続けていたし(笑)。ただ、やっていくしかないのよ。女性は妊娠中でも仕事に行くものだから、私がそうしない理由はないでしょう。まったく平気だったわ。
 
―サビーヌのような、娘を事故で失ってしまった過去をもつ母親役を演じることは、母親であり身重のあなたにとって心情的につらいことではなかったのでしょうか。
妊娠していたことで、より感情的になったことは確かだわ。それに映画の撮影は長時間に渡るものだから、大変だった部分もあった。朝4時半に起きるのはつらかったし、一日中仕事をして、夜の9時まで終わらないこともあったしね。妊娠初期にはただゆっくり休みたいだけなのに、それができないのはつらかったけれど、やっていくしかないものよ(笑)。

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  • 『ヴェルサイユの宮廷庭師』
    1682年、フランス。心に傷を負い、田園地方で孤独に生きる造園家のサビーヌ(ケイト・ウィンスレット)のもとに、国王ルイ14世(アラン・リックマン)が計画する王宮の庭園建設の仕事のオファーが舞い込む。サビーヌは伝統と秩序を重んじる建築家アンドレ・ル・ノートル(マティアス・スーナールツ)と対立するが、アンドレはサビーヌの可能性に賭け、宮殿の中心的な庭園造りを任せることに。そしてふたりは次第に惹かれあっていく。

     
    監督・出演/アラン・リックマン
    出演/ケイト・ウィンスレット、マティアス・スーナールツ、スタンリー・トゥッチ
    配給/KADOKAWA
    公式サイト/http://versailles-niwashi.jp/
    2015年10月10日(土)~、角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマほか全国公開

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