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同じく売春をテーマにした『昼顔』のカトリーヌ・ドヌーヴを重ね、「カンヌに咲いた昼顔」と絶賛されたマリーヌ。フランス女優らしい憂いを帯びた美しい顔。

Photo : Getty Images

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「日本にはとても行きたかった」

Q.世界中から注目される女優になったと言えますが?

マリーヌ・ヴァクト(以下マリーヌ):本当にたくさんの国で公開されるけど、どう考えたらいいのか分らないわ。この作品が外国で紹介されることは素晴らしいことだと思う。インタビューの仕事ではさまざまな国の人に会う機会も与えてくれたわ。ときには、(インタビューが)多すぎるけれど、海外に作品を紹介できるのはとてもいい経験。残念ながら今回は日本に行けなかったけれど、1度だけとても短い間行ったことがあるの、震災の直後にね。とても楽しかったからまた行きたい。
 
Q.この映画を観て、イザベルはとても普通の女の子なのだと感じました。とても平凡な10代の少女。欲望はある。けれど欲望がどこから来ているのかわからない。どうやって感情を解決したらいいのかわからない。何をしていいのか混乱しているけれど、感情が希薄で、若さと美しさと官能性にも無頓着。ただ、ほんの少し勇気があっただけ。少し美しかっただけ。少し他の子よりも知恵があっただけだと思います。この捉え方は正しいでしょうか? あなたの考えるイザベルという少女像を教えてください。
 
マリーヌ:イザベルは、薬物やほかの過激な経験をするように、(売春婦として)客を取っているの。つまり、周囲の世界に立ち向かい、自分が何者であるかを見極めようとしているだけ。だから彼女は、自分や他人を鋭い眼差しで見つめているの――確かに彼女は、同年齢の子どもたちや、多くの大人たちよりも賢いわ。だから、イザベルは自分の行動に対する責任を取るし、言い訳もしないのよ。

 
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    • 『17歳』
      監督・脚本/フランソワ・オゾン
      出演/マリーヌ・ヴァクト、ジェラルディーヌ・ペラス
      配給/キノフィルムズ
      公式サイト/ http://17-movie.jp/
      2014年2月15日(土)~、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか公開
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