ヒロインの願望は“性の追求”にシフト!
かような女性の“オッサン化”に気づいた映画界はここ数年、ラブコメを『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』や『バッド・ティーチャー』といったお下劣系にシフト。しかし進化は加速し、最近の恋愛映画に見るヒロインの行動はズバリ“性の追求”なのだ!
2月15日(土)公開となる、フランソワ・オゾン監督の『17歳』のヒロインは初体験を済ませた後、売春をスタート。生活費を稼ぐためでもなく、女性としての自我を満足させるでもなく、ただ性のポテンシャルを追求するようにセックスに邁進する姿は超新鮮。またロビン・ライト&ナオミ・ワッツ主演の『美しい絵の崩壊』(5月31日公開)は、息子と同世代の男性と性的関係を結ぶ中年女性の性欲を赤裸々に描きつつ、「夫婦関係は正直であることが一番」と主張する酸いも甘いも噛み分けた大人向けの恋愛映画。“美魔女”が増えている今だから中年の人妻が若い子と恋に落ちる設定に違和感がないし、幸せな家族も性的充足もWでゲットって、ある意味すべてを手に入れたい現代女性の理想? この潮流は今後も続きそう。
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『17歳』
監督・脚本/フランソワ・オゾン
出演/マリーヌ・ヴァクト、ジェラルディーヌ・ペラス
配給/キノフィルムズ
公式サイト/http://17-movie.jp/
2014年2月15日(土)~、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか公開
text : Midori Yamagata