初共演にして大親友に! 沢尻エリカ×コムアイの猫派女子トーク
2018/06/20(水)
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©『猫は抱くもの』製作委員会

ふたりとも自由気ままな猫のような性格!?

コムアイ それはそうと、びっくりしたのが、楽屋でフェスの話で盛り上がっていたとき「沢尻さん、コムアイさん、お願いします」と呼ばれて、慌てて出て行ったら、私がメイクを直してもらってる間にテストがもう始まってたんです。ふと見たら、沢尻さんがす~って、涙、流してて。「えっ、1分前までフェスの話でわいわいしてたのに、この人、どうなってるんだ!」と驚きました。

沢尻 楽屋で盛り上がりすぎて、テンション上がっちゃって、気持ちがすっかりフェスだったので、内心、「やばい」って、ふわふわしちゃってました。「あれ? このシーンだっけ?」って(笑)。
 
コムアイ いやそれは全然、わからなかった。すごかった。
 
――主演のときって、気持ちがピリピリしたりしないんですか。
 
沢尻 緊張はもちろんしますけど、でも、基本、楽しくしています。
 
――フェスも1年前から計画して用意するということですが、6年ぶりの主演映画ともなると、どんな準備をしましたか。
 
沢尻 台本を読み込んだりはあるけれど、何か具体的に入る前に役作りというものはしないんです。私は現場で監督が求めているものにフラットに入っていって近づけたいと思うので。先に決め込んで「こういうイメージで」と構えてしまうと、現場でわけがわからなくなっちゃうから、基本的にはそういうことはしない。常に現場でキャラクター像を作り上げていく。特に今回はやることがいっぱいあったので、大変でした。歌だったり、ダンスを覚えなきゃいけないとか。

 
 

©『猫は抱くもの』製作委員会

――猫が人間というのはどうですか。
 
沢尻 確かに芝居するのは難しかったです(笑)。でも、猫たちのみんながかわいかったから、楽しかったです。
 
コムアイ 違和感なかったですね。

――(ヒロインの猫役)吉沢亮さんとの距離が近すぎませんでしたか。
 
沢尻 確かに。でも、猫だと思ってやっていたので、大丈夫です。
 
――猫の立場としては?
 
コムアイ 猫は気楽ですよ。楽屋は、みんなでゴロゴロしてました。ロケしていた群馬会館の前が裁判所だったんですけど、傍聴にめっちゃはまって(笑)。日に3件、見たりしてました。空き時間が日に3時間とかあったので、前橋の街を散歩したりしていました。
 
――さすが猫です(笑)。沢尻さんは猫派ですか。コムアイさんは聞かなくてもわかります(笑)。
 
コムアイ 完全猫です(笑)。

沢尻 私は実は犬派ですけど、私自身の性格はたぶん猫だと思います。自由気まま。そういう感じで生きてきました(笑)。

Photo: Toshiki Hiraiwa Text: Aki Takayama

  • 沢尻エリカ/1986年生まれ。東京都出身。映画のデビューは、森岡利行監督の『問題のない私たち』(04)。その後、井筒和幸監督の『パッチギ!』(05)のヒロインを演じ、第29回日本アカデミー賞新人俳優賞、話題賞俳優部門ほか各賞を受賞し、その演技力が評価される。その後の出演作に、『間宮兄弟』、『手紙』、『クローズド・ノート』等。蜷川実花監督の『ヘルタースケルター』(12)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。また近年では、テレビドラマ「母になる」(17)での演技が注目され、映画『不能犯』(18)では刑事役を熱演。『食べる女』(18)、『億男』(18)の公開がひかえている。
     
    コムアイ/1992生まれ。神奈川県出身。2013年に結成したユニット「水曜日のカンパネラ」のボーカル。2014年11月に発売した 『私を鬼ヶ島に連れてって』に収録されている楽曲「桃太郎」がWEBやラジオを中心に話題となる。その後も、ユーモアと中毒性のある音楽やパフォーマンスがファンを魅了してやまない。近年では、DOLCE&GABBANAがミラノで発表した2017-18年秋冬コレクションのショーでランウェイモデルとしても歩き、VOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2017を授賞。同年、ドラマ「ワニトカゲギズ」で役者デビューを果たし、本作『猫は抱くもの』が初の映画出演作となる。最新EP「ガラパゴス」6/27発売。

  • 『猫は抱くもの』

    夢を諦めきれない元歌手でいまはスーパーで働いている沙織(沢尻エリカ)にとって、猫の良男(吉沢亮)だけが心を許し、本音を打ち明けられる存在だった。万引き少女の身元を引き受けに来たゴッホ(峯田和伸)を見かけた沙織は彼がキイロという名の猫(コムアイ)を飼っている姿を妄想する。何をやってもうまくいかないアラサー女子と彼女を癒す、自分が人間だと思っている猫の心温まる再生の物語。沢尻エリカにとっては6年ぶりの主演作。コムアイは本作が映画初出演で映画音楽も担当、劇中では「キイロのうた」を披露している。

     

    監督/犬童一心 原作/大山淳子 脚本/高田亮 音楽/水曜日のカンパネラ 撮影/清久素延 照明/疋田ヨシタケ キャスト/沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、岩松了ほか
    2018年6月23日公開。 http://nekodaku.jp/

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