初共演にして大親友に! 沢尻エリカ×コムアイの猫派女子トーク
2018/06/20(水)
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(沢尻さん)ドレス¥71,000/シー ニューヨーク(ブランドニュース) (コムアイさん)トップス¥18,000/アイレネ(ルシェルブルー カスタマーサービス) スカート¥58,000/ケイスケ ヨシダ 

芸能界でこんなに趣味の合う人に会ったことない!

――二人は撮影を通じて、とても仲良くなったそうですが、どういうきっかけなんですか。

沢尻 シーン自体はそんなには一緒のシーンがなかったんですが、以前から共通の友人に「絶対に(コムアイと)合うよ」と言われていたこともあり、共演できることを楽しみにしていました。それで、楽屋で話す機会があったんです。

コムアイ あのとき、なぜか他に誰もいなくて。話しかけてみました。
 
沢尻 ず~っとふたりで話してたら、自然と音楽の話になったんです。私はもともと音楽が大好きで、日本でも海外でもフェスやライブをいろいろ観に行ったりしているんです。そういう話をしていて、撮影が去年の10月だったんですが、その前に行ったフェスの話をしてたら、同じフェスに行ってることがわかったんです。
 
コムアイ しかもコーチェラは2週間開催なんだけど、同じ週だったね。
 
沢尻 初めて行ったのに、同じ週かとびっくりして……。しかも、8月にも行っていて、それはオレゴンの山奥の僻地であるフェスなんですけど、それもふたりとも行っていたんです。すごい近いところにいて、「その会場、私もいたよ。こんな偶然ってあるんだ」って盛り上がったんだよね。
 
コムアイ 今回の映画では、土手の下に猫の集団がいて、橋の上から沢尻さんの沙織が見下ろしてるんですが、まさにそんな感じの土手の上と下くらいの距離でした(笑)。会わなかったのが不思議なくらい。
 
沢尻 それで今回共演するなんて。そんなことまずないじゃないですか。ここまで音楽の趣味が合うことにびっくり。共演してコムアイちゃんのこと研究したんです。出会って話して、打ち解けて。面白い! 作品もいろいろ見たら、さらに面白い! 大好きになりました。「すごい面白い子がいた!」って。
 
コムアイ うれしいです。現場でそんなこと、期待してなかった。日食パーティーは人気があるけどニッチな世界なので(笑)、芸能界でそういう趣味が合う人に会ったことなかったから。 

沢尻 話してて、「すごい変わってる子だな。不思議だ」と思ったけど、作品を観てすごい安心した。ちゃんと世界観を持ってやっているし、すごく好き。新しい才能に出会えてよかった。発見したみたいな気持ちになりました。

コムアイ うれしい。
 
――映画初出演なのにコムアイさんは随分、リラックスしてたんですね。
 
コムアイ はい。どこでもリラックスしてます(笑)。特に楽屋はリラックスしどきです。話をしていて思うのは、沢尻さんはすごくしっかりしているなということ。旅行の仕方とかが用意周到で。一緒のところに行ってるのに、私と全然違うんです。オレゴンには私、前日に楽天で届いた寝袋だけリュックに入れて行ったんです。しかもその寝袋をどこかで落としちゃったんですけど。
 
沢尻 オレゴンなんて、相当に過酷なんですよ。皆既日食に合わせてフェスをやっていたんですが、山奥だからたどり着くのも大変。オレゴンは夏場でも緯度が高くて、ただでさえ山奥で標高も高いから、夜は寒いってレベルじゃない。昼との寒暖差がすごいんです。いろいろ世界中行ってきたから、これは装備をちゃんとしないととか、わかるんです。そのときはまずキャンピングカーをレンタルして、友達数人で行ったので交代で運転しました。そういう計画は一年以上前から立ててたんですよ。私はそういうの好きだからいいんですけど、コムアイがひとりで行ったって聞いて、「まさか!?」って思いました(笑)。おまけに極寒のなか寝袋なしで過ごしたなんて!
 
コムアイ すごい寒くて震えてたんですけど野宿するしかなくて。バックパックを背負ったまま仰向けに寝転んで、そのまま起きた(笑)。眠くならないから本読んでごまかして。乾燥しているところって昼間は日本より暑くて、夜は寒いんですよね。
 
沢尻 砂漠もそうだよ。夜はめちゃくちゃ寒いからちゃんと装備していかないと超寒いよ!
 
コムアイ 同じことしてても、やり方が全然違うから、尊敬しちゃいます。フェスとか行くとき、こういう人がひとりいると頼れるなぁって。すごく安心できるお姉さん(笑)。
 
沢尻 そのあと、誘ってくれて、一緒にタイに行ったんです。でも、誘ってきたの一週間前ですよ。ちょっと、ありえない。「エリカさん、お久しぶり。来週このイベント行きません?」って(笑)。
 
コムアイ でも来てくれたんですよ! すごくないですか。フットワーク軽いなぁと思って。誘っておいてなんですが、私なら一週間前だったら行くかわからないな(笑)。
 
沢尻 たまたま週末は仕事がなくて、アジア圏なら全然行けると思ったんです。そのノリもいいかなと思って。いつもなら、「今年はこれとこれに行こう」ってだいたい計画して、あとはしっかり仕事する。でも、そのときはたまたま友だちの誕生日パーティーがマニラであって、帰ってきたところだったから、「マニラからタイ? いきなり夏が来ちゃった?」っていう気分で(笑)。12月は予定もなく、働くつもりだけだったから、いきなり「フェス! 夏!」みたいな気分で楽しかった。

【『猫は抱くもの』予告編】

 

 

Photo: Toshiki Hiraiwa Text: Aki Takayama

  • 沢尻エリカ/1986年生まれ。東京都出身。映画のデビューは、森岡利行監督の『問題のない私たち』(04)。その後、井筒和幸監督の『パッチギ!』(05)のヒロインを演じ、第29回日本アカデミー賞新人俳優賞、話題賞俳優部門ほか各賞を受賞し、その演技力が評価される。その後の出演作に、『間宮兄弟』、『手紙』、『クローズド・ノート』等。蜷川実花監督の『ヘルタースケルター』(12)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。また近年では、テレビドラマ「母になる」(17)での演技が注目され、映画『不能犯』(18)では刑事役を熱演。『食べる女』(18)、『億男』(18)の公開がひかえている。
     
    コムアイ/1992生まれ。神奈川県出身。2013年に結成したユニット「水曜日のカンパネラ」のボーカル。2014年11月に発売した 『私を鬼ヶ島に連れてって』に収録されている楽曲「桃太郎」がWEBやラジオを中心に話題となる。その後も、ユーモアと中毒性のある音楽やパフォーマンスがファンを魅了してやまない。近年では、DOLCE&GABBANAがミラノで発表した2017-18年秋冬コレクションのショーでランウェイモデルとしても歩き、VOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2017を授賞。同年、ドラマ「ワニトカゲギズ」で役者デビューを果たし、本作『猫は抱くもの』が初の映画出演作となる。最新EP「ガラパゴス」6/27発売。

  • 『猫は抱くもの』

    夢を諦めきれない元歌手でいまはスーパーで働いている沙織(沢尻エリカ)にとって、猫の良男(吉沢亮)だけが心を許し、本音を打ち明けられる存在だった。万引き少女の身元を引き受けに来たゴッホ(峯田和伸)を見かけた沙織は彼がキイロという名の猫(コムアイ)を飼っている姿を妄想する。何をやってもうまくいかないアラサー女子と彼女を癒す、自分が人間だと思っている猫の心温まる再生の物語。沢尻エリカにとっては6年ぶりの主演作。コムアイは本作が映画初出演で映画音楽も担当、劇中では「キイロのうた」を披露している。

     

    監督/犬童一心 原作/大山淳子 脚本/高田亮 音楽/水曜日のカンパネラ 撮影/清久素延 照明/疋田ヨシタケ キャスト/沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、岩松了ほか
    2018年6月23日公開。 http://nekodaku.jp/

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