脱アイドルに成功! ザック・エフロンにインタビュー
「ハイスクール・ミュージカル」で大ブレイクし、全米のアイドルとなったザック・エフロンも今年で25歳。甘いマスクは健在ながら、そのイメージを打ち破るべくチャレンジした最新主演作『ペーパーボーイ 真夏の引力』で愛に飢えた孤独な青年を演じ、新境地を切り開いた。アカデミー賞を受賞した『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督作によるダークでセンセーショナルな映像世界と、脇を固めるニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザックらの怪演に、ザックがどのように対峙したか。その心境をすべて語ったインタビューが到着!
複雑な兄弟の関係性を表現
-緊迫感のあるシーンの連続でしたが、撮影はどのような感じで進みましたか?
現場では常に全員が動いていたよ。休憩時間がないんだ。トレーラーもなかったけど、あれが純粋な映画作りだね、全員が一致団結するんだ。まさにこれが映画作りだよ。
-あなたが演じたジャックとマシュー・マコノヒーの演じた兄ウォードの関係についてどう思いますか?
ウォードとジャックの関係は少し複雑に思えるかもしれない。離れ離れになっていた兄弟が、久しぶりに再会を果たすんだ。感動的な再会と言えるね。兄弟の仲はよくて、お互いに自慢し合えるような関係だと思った。でも、リーは「そんな関係じゃない」と。突然戻ってきた兄に対して、ジャックは戸惑いがあるんだ。この映画が特別なのは、それぞれの関係性がすごくリアルだからだよ。軽くて楽しく見えるシーンが暗いシーンに通じていて闇が浮かび上がる。映画が現実にしっかり根付いているんだ。
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『ペーパーボーイ 真夏の引力』
<STORY>
1969年、フロリダに住む青年ジャック(ザック・エフロン)は、問題を起こして大学を辞め、地元で父親が営む小さな新聞社で新聞配達だけをする日々を送っていた。ある日、大手新聞社の記者である兄のウォード(マシュー・マコノヒー)が、殺人事件の死刑囚ヒラリーヴァン・ウエッター(ジョン・キューザック)にかけられた冤罪疑惑を取材するために、帰省した。ジャックはウォードの調査を手伝うが、その過程で出会った死刑囚の婚約者シャーロット(ニコール・キッドマン)の謎めいた美貌に心を奪われるのだった……。原作は1995年に本国アメリカで発表されるやニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに掲載されたピート・デクスターの小説。『プレシャス』でアカデミー賞脚本賞などを受賞した気鋭監督、リー・ダニエルズの大胆演出に注目したい。
監督/リー・ダニエルズ
出演/ザック・エフロン、ニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザック
配給/日活
公式サイト/http://www.paperboy-movie.jp/
2013年7月27日(土)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
(C)2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.