脱アイドルに成功! ザック・エフロンにインタビュー
「ハイスクール・ミュージカル」で大ブレイクし、全米のアイドルとなったザック・エフロンも今年で25歳。甘いマスクは健在ながら、そのイメージを打ち破るべくチャレンジした最新主演作『ペーパーボーイ 真夏の引力』で愛に飢えた孤独な青年を演じ、新境地を切り開いた。アカデミー賞を受賞した『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督作によるダークでセンセーショナルな映像世界と、脇を固めるニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザックらの怪演に、ザックがどのように対峙したか。その心境をすべて語ったインタビューが到着!
ニコールとのラブシーンは楽勝だった!?
―役作りはどのように進めましたか?
一番大変だったのは、舞台となっている時代と場所の感覚をつかむことだった。1969年のフロリダについて何も知らなかったからとにかく勉強して、言葉のアクセントとかどんな時代だったかを頭にたたきこんだんだ。監督からは「心を開いて来てくれ」と言われただけだった。「エゴを捨てて参加してくれ」とね。
-ジャックはニコール・キッドマン演じる年上の女性シャーロットに本気で恋をします。ニコールとのとのラブシーンは緊張しましたか?
ラブシーンはいつだって緊張するよ。演じる役者だけじゃなく撮影スタッフもね。でも撮影が始まってしまえば、ほかのシーンと同じだよ。それに簡単だったよ、ニコールにキスするだけだ。
-物語はある殺人事件の真相を巡り、新聞記者の兄とともに奔走するサスペンスですが、ミステリーの要素以外にも、さまざまな要素が詰め込まれています。最初に脚本を読んだときはどのような印象を受けましたか?
把握しきれないほどたくさんの要素が詰まっているよね。最初に脚本を読んだ時はよく分からなかったけど、すごく探求的だし、登場人物ひとりひとりが深く描かれているんだ。この映画は、何か一つの要素に限定することはできないよ。多くの質問を投げかけているし、多くの疑問を生じさせている。そういう意味で、考えさせられる映画だよ。刺激を与えてくれる。
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『ペーパーボーイ 真夏の引力』
<STORY>
1969年、フロリダに住む青年ジャック(ザック・エフロン)は、問題を起こして大学を辞め、地元で父親が営む小さな新聞社で新聞配達だけをする日々を送っていた。ある日、大手新聞社の記者である兄のウォード(マシュー・マコノヒー)が、殺人事件の死刑囚ヒラリーヴァン・ウエッター(ジョン・キューザック)にかけられた冤罪疑惑を取材するために、帰省した。ジャックはウォードの調査を手伝うが、その過程で出会った死刑囚の婚約者シャーロット(ニコール・キッドマン)の謎めいた美貌に心を奪われるのだった……。原作は1995年に本国アメリカで発表されるやニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに掲載されたピート・デクスターの小説。『プレシャス』でアカデミー賞脚本賞などを受賞した気鋭監督、リー・ダニエルズの大胆演出に注目したい。
監督/リー・ダニエルズ
出演/ザック・エフロン、ニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザック
配給/日活
公式サイト/http://www.paperboy-movie.jp/
2013年7月27日(土)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
(C)2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.