インタビュー
2017/03/29(水)

MIYAVIインタビュー:アンジーとの出会いで変わった 音楽を通して見る”未来”

ピックを使わずエレクトリック・ギターを弾く独自の“スラップ奏法”で、次世代のギターミュージックを切り開いてきたMIYAVI。2016年に日本で公開された、アンジェリーナ・ジョリー監督の映画『不屈の男 アンブロークン』では、俳優としてハリウッドデビュー。今や世界を舞台に活動する彼が、デビューからの15年の軌跡が詰まった、2枚組ベストアルバム『ALL TIME BEST “DAY 2”』を発表。アンジーとの出会いで変わったという、侍ギタリストの考える未来、とは?

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音楽も演技も、モチベーションは人をワクワクさせること

―――MIYAVIさんは音楽やギタープレイを、視覚的に見せるという部分も大事にされてますよね。”見せる”という点で、音楽と役者としての表現に共通項はありますか?
 
ありますね。僕にとってのギターとは、いつまでも自分と世界をワクワクさせて踊らせてくれる武器、なんです。僕が弾き始めた時点で、ギターはすでに時代的に最先端のものではなかったけど、時代を超えてギターミュージック、ロックの衝動をどう与えられるか、が僕のギタリストとしてのミッションでもある。そこは演技に関しても同じというか。
 
感情を表現するという意味では、役者もミュージシャンも、同じだと思うんです。ただ、役者はいろんなキャラクターに憑依するために、真っ白な状態でいないといけない。ミュージシャンの場合は、ずっと自分のキャラでいればいいので、そこは違いますよね。その点では、自分にしかないものを持っているという自負はありますし、ギターも含め、自分自身を表現する、という経験値は高いと思います。その分、僕も含め、ミュージシャンであり俳優もやるという人の中には、プロの役者さんのように、自分という人格を捨て切れない人も多い。でも、役者もミュージシャンも、結局は人をワクワクさせてなんぼだと思うんです。
 
僕は役者としてもミュージシャンとしても、自分にしかないものや、得意とするものを生かして、人をワクワクさせるものを作りたい。ワクワクした時って、自然と笑顔になるでしょ? それこそが未来であり、すべてだと思うんです。

  • 『ALL TIME BEST “DAY 2”』
     
    デビュー15周年記念ベストアルバムが2017年4月5日(水)発売に。 初回盤にはシングル楽曲 18 曲に加え、「What’s My Name ?」「Universe」「Ahead Of The Light」「素晴らしきかな、この世界 –What A Wonderful World-」「Guard You」の 5 曲を新たなアレンジにて新録。DISC2 の「Girls, be ambitious.」はインディーズ音源を収録。さらに新曲となる映画『無限の住人』主題歌「Live to Die Another Day -存在証明-」を収録した 2 枚組全 33 曲!! 初回盤特典として昨年行われた「MIYAVI Japan Tour 2016“NEW BEAT, NEW FUTURE”Tour Final」の映像も大ボリュームで収録!

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Photo : Wataru Yoneda Movie: Maho Tomono Interview & Text : Kanako Hayakawa

  • MIYAVI: 1981年生まれ大阪府出身。ソロアーティスト/ギタリスト。エレクトリックギターをピックを使わずに全て指で弾くという、独自の“スラップ奏法”でギタリストとして世界中から注目を集め、これまでに北米・南米・ヨーロッパ・アジア・オーストラリアなど約30カ国あまりでの公演をこれまでに成功させている。アンジェリーナ・ジョリー監督映画『不屈の男 アンブロークン』では、俳優としてハリウッドデビューも果たし、トム・ヒドルストン主演『キングコング:髑髏島の巨神』にも出演している。常に世界に向けて挑戦を続ける「サムライ・ギタリスト」であり、ワールドワイドに活躍する今後最も期待のおける日本人アーティストのひとり。
     
    HP: http://myv382tokyo.com/

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