インタビュー
2017/04/04(火)

妖精の苦悩:パリ・オペラ座バレエ団新エトワール、レオノール・ボラック

名門パリ・オペラ座バレエ団の新エトワールとして、去る3月に行われた来日公演では2つのプログラムで主役級の役を踊ったレオノール・ボラック。妖精のようなオーラの可憐なバレリーナだが、内面はかなりのしっかり者。オペラ座に入団してから頭角を表わすまで、長く努力を続けた苦労人でもある。『ダフニスとクロエ』のリハーサル直前のレオノールに、バックステージでインタビューを行った。

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Photo : MURA

「ミルピエが私を引き上げ、オレリーが指導してくれた」

―――バンジャマン・ミルピエ(写真下右)が監督を務めたのは1年半と短期間でしたが、あなたの運命を大きく変えたのですね。
 
L:そうです。彼が私をコールドバレエ(群舞)から引き上げてくれました。クラシックだけでなく、(アンヌ・テレサ・ドゥ・)ケースマイケルやピナ・バウシュなどのコンテンポラリーも踊るようになり、その分野でも上達することが出来ました。2014年からの昇進はスムーズでしたが、私としては難しい時期でもあったんです。カドリーユからコリフェに昇進した段階で、急に主役級の踊りをこなさねばならず、パ・ド・カトルやパ・ド・トロワなどで訓練をする期間がなかったからです。
 
――ー現在の芸術監督は元エトワールのオレリー・デュポン(写真下左)ですが、彼女があなたをエトワールに任命したのですね。
 
L:私がエトワールに任命されたのは12月31日だったのですが、この日はかつてオレリーがエトワールに任命された日でした。『くるみ割り人形』を踊ることになったとき、指導してくれたのも彼女でしたし、昔から私のことを知っていてくれて、とてもいい関係を築いています。オレリーが芸術監督になったことは、オペラ座にとってもとてもいいことだと思いますね。伝統を引き継ぐだけではなくて、新しいことも引き出してくれる人です。

(左)オーレリー・デュポン (右)バンジャマン・ミルピエ

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Styling: Emi Ogura  Hair&Make: Tomomi Fukuchi  Interview&Text: Hisae Odashima

  • レオノール・ボラック(Leonore Baulac):1990年5月10日、パリ生まれ。パリ・オペラ座学校を卒業してパリ・オペラ座バレエに2008年に入団。12月31日パリ・オペラ座バスティーユで上演された『白鳥の湖』でバレエダンサーのトップ、エトワールに任命された。

    ファッション問い合わせ先/
    ヴァレンティノ インフォメーションデスク tel. 03-6384-3512 https://www.valentino.com/jp
    タサキ 0120-111-446 http://www.tasaki.co.jp/

  • オペラ座&ロイヤル 夢の共演 「バレエ・スプリーム」
     

    パリ・オペラ座バレエ団と英国ロイヤル・バレエ団の若きスターたちが集結する「至高」の舞台! オペラ座&ロイヤル 夢の共演。
     
    公演日程/2017年7月26日(水)、27日(木)18:30~、7月29日(土)13:00~ 18:00~、7月30日(日)14:00~
    会場/文京シビック大ホール
    チケットのお申し込みお問い合わせ/
    一斉発売 4月8日(土)10:00~
    NBSWEBチケット http://www.nbs.or.jp/ (※ご利用いただく際には、事前に会員登録(登録料・年会費は無料)が必要となります)
    NBSチケットセンター tel.03-3791-8888 (平日 10:00~18:00、土曜 10:00~13:00)

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