特集
2016/01/16(土)
FROM ELLE WORLD

アラサー&アラフォー女子必読! スラッシャー" / "として生きていく術

「シンデレラ世代」と呼ばれる現在26~40歳の女性たち。アナログからデジタル、バブルから長く続く不況へと、人生を激動の時代とともに歩んできた彼女たちが見いだしたアイデンティティこそが、同時に複数の自己を生きる「スラッシャー=“ / ”」としての自分だ。いくつもの顔、いくつもの職を持ってて何が悪いの? 賢くしたたかに、スラッシャーとして生きる術をUK版エルが分析する。

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Photo : Getty Images

成功へと導くためのスラッシャーの心得

1. 辛抱強くなる

「BBCラジオの仕事ではいつも決まった計画があるわ。でも自分のAMPのビジネス(※)を始めたときは、それはごく自然にスタートしたの。そして10年後、私たちはブリクストン・アカデミーの大舞台でプレイしていた。私はそれでよかったと思ってる。自分が始めたのは事業で、チームがいて、そしてこれがブランドだと理解するまでに一年かかったわ。私は決してバリバリのビジネスウーマンなんかじゃないけど、今やっていることをとても面白いと感じてるわ。」
―アニー・マック(BBCラジオ1のパーソナリティー / イベントDJ / 「AMP」創設者)
※コンピレーション・アルバム「Annie Mac Presents」をリリース、世界各地でプレイしている。

 2. それぞれの仕事がどのように補完しあうかをよく考える

「モデルの子たちが簡単にプロのポートフォリオを作成できるアプリを作ったの。あと、私がLAに引っ越してきたのは、女優業のためというより、テクノロジー関連のテレビ番組をプロデュースすることになったからよ。だから、それもやってるわ。私がいちばん情熱を傾けているのは演じることだけど、今までやってきたこと全てが私をここまで導いてきてくれた。女優業やモデル業も同時にやることで、人々がテクノロジー業界で働いている専門家に抱いているギークっぽいイメージを払拭するのに役立ってるわ。」
―リンゼイ・スコット(女優 / モデル / プログラマー / アプリ開発者)

3. 自分の職能は自分で定義する

「私の同居人はいつも言ってたわ。『いまある仕事に自分を合わせる必要はない。自分が望んでいて、うまくやれる仕事をつくり出せばいいんだ。』ってね。Diceでは私は“音楽編集者”と名乗っているけど、スタートアップだし過去に同じ事をしていた人がいないから、ただ自分で役職を決めたのよ。いろんなことをやってるわよ。人事、アプリを紹介するための小さなコピー書き、大学での講演、イベントの呼び込み、アーティストやブランドの交渉……。いずれは私は“ボス”になるつもりよ。だって、もっと素敵な響きでしょ?」
―ジェン・ロング(「Dice」音楽編集者 / キャスター / マネージャー / A&R / ライター)

 4. 時間を賢く使う

「興味のある何かひとつのことを追求するために他のすべてをやめないこと。それは経済的に存続不能だわ。私の仕事はフレキシブルなので、ヨガを教えたり、機会を創出することができるわ。以前働いていたところでは自分の時間がなかったけど、今は挑戦しがいのあるプロジェクトで働きつつ、自分の冒険的事業をするための余裕も残せる。現実的になることね。」
―ティファニー・ソイ(建設プロジェクト・マネージャー/ストラーラヨガ・インストラクター)

 5. クリエイティブに考える

「バンドが軌道に乗って、ツアーの間に時間が取れるようになったときに、アクティビストとしての情熱に再び火がついたの。私はよく美容について聞かれることが多かったので、食べ物と健康に付いて自分が考える方法で、美容についても考察してみようと始めたの。同じテーマに興味のある人々のために、どうやったら自分のプラットフォームが使えるか頭をひねったわ。『Beauty Lies Truth』は現在ブログの形式だけど、後々は安全な商品を紹介&購入できるようなECサイトに発展させるつもりよ」
―アレクシス・クラウス(ミュージシャン /「Beauty Lies Truth」創設者)

 6. すぐにあきらめない 

「インスタグラムを見ていても、血や汗、涙が登場することはほとんどなくて、完成されたものしか出てこないわよね。もしもマルチ・キャリアに乗り出してみたいと思うなら、そういった成功の背後に隠されているプロセスについてちゃんと意識を向けるべきだと思うわ。それは多大な犠牲とストレスよ。あなたが知らないだけで、道半ばで脱落したり、うまく行かなかったひとたちがたくさんいるのよ」
―キャサリン・アン・デイヴィス(ミュージシャン / 研究者 / 作家)

 7. 一週間を注意深く計画する

「自分の時間はきちんと管理しなくちゃだめ。一週間をきちんと計画して、どの夜は出かけるか、といったことも決めるのよ。毎日9時ー20時で働いて間に休憩を一回、みたいにする必要はないの。それだとベストなパフォーマンスを引き出せないわ。私のPR会社では金曜日は働かないの。なぜなら、金曜日は我々の分野では一番生産性が落ちる曜日だから。おかげで個人的に出かける機会も多いわ。いつ働くかを自分で決められるような仕事を持つと、自分のキャリアパスにおいて様々な事が可能となるのよ」
―マルフィ・ドランテ(PR会社オーナー / 教師)
 
8. 自分がくつろぎながらできる仕事をひとつ以上持つ

「忙しくするのが好きなタイプの性格なら、ひとつの事ばかりやっていると退屈するはず。私は学生時代、いろんな課外活動をやってるタイプだったの。社会人になったからって、どうしてそれを辞めなきゃいけないの? 本業だけをやる単調な生活は私は無理。ほかの仕事をやることがポジティブな気晴らしになるのよ」
―アリソン・リーナス(アメリカ州検事 / ズンバのインストラクター)

Translation & Text: Naoko Ogata

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