炎上の可能性も!? 嫌われがちな“恋の匂わせ”SNS投稿4
2017/10/18(水)
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自然体?自慢?難しいSNS上での生活報告

人は食べたり眠ったりするのと同じように恋をしたりセックスをしたりします。生活を日記のようにオンラインに書き留めれば、恋やセックスに関することが入ってくるのはとても自然なことです。

このドレスを買ったとか、こんなコーディネートが好き、ここのレストランのこのコースがおすすめであるとか、パリに旅行したというようなことと同じように、こんなデートをした、彼のこんなところが好き、こんなプレゼントをもらったというのは多くの人にとってとても自然な生活の一部であるでしょう。

ただ、服や靴、レストランのデザートに比べて、人が恋愛関係に向ける視線は熱を帯びています。そしてそれはもちろん、熱烈な歓迎である場合よりは、熱烈な拒絶である場合の方が多いのです。自分の感覚ではごく普通の生活でも、オンライン上では誰の目に止まるかわかりません。彼の元恋人、彼を好きな異性、失恋や離婚をしたばかりの知人、そんなデリケートな人たちを刺激してあまりよいことはありません。

SNSで恋愛や恋人について触れる際には、高級品を載せるとき以上に、嫌味がないか、自慢に受け取られないか、慎重になった方が身のためです。

Text: Suzumi Suzuki Photo: Getty Images

  • 鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)など。最新の著書は『おじさんメモリアル』(扶桑社)。
    Twitter:@Suzumixxx
    http://lineblog.me/suzukisuzumi/

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