【イタリア特集】観光、グルメ、宿! 永遠の都ローマを楽しむベストアドレス
2017/10/09(月)
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観光テーマ④

宮殿の深窓から街角まで遊び心いっぱいのバロック

ルネサンスを呼び水にローマで開花したバロック。莫大な財力を操ったローマ教皇や豪族たちがこぞって教会や宮殿、広場などを最新流行アートで飾り立てたダイナミックな一時代に、G.L. ベルニーニ、カラヴァッジョ、ボッロミーニなど数奇な天才がローマに結集した。ユリウス2世法王が免罪符を発行してまで資金を投入したサン・ピエトロ大聖堂や、今でも続いている名門ファミリーのボルゲーゼ、コロンナ、ファルネーゼ、パンフィーリ、オルシーニらの贅を尽くした宮殿で、当時の豪奢に浸ってみたい。

まばゆいばかりの「鏡のギャラリー」。

ドーリア・パンフィーリ宮殿/Palazzo Doria Pamphili

15世紀に建てられ、今でもドーリア・パンフィーリ家当主が住まう壮大な宮殿。1000の部屋に3つの緑豊かな中庭、ノーブル階の名画を囲むゴージャスなギャラリーは必見。カラヴァッジョやベルニーニ、ベラスケスなどバロックの珠玉が揃う。

「遠近法ギャラリー」は40mもの奥行きを感じるのに、実際はたったの9m。

スパーダ宮殿/Palazzo Spada

ルネサンスは絵画上の遠近法に熱中し、 バロックは建築上の遠近法に遊んだ時代。当時の宮殿の主人、スパーダ枢機卿もそのひとりで、ボッロミーニに命じて宮殿の優雅な中庭に粋狂な「遠近法のギャラリー」を作ってしまった。エレガントなレリーフ飾りのファサードを持つ同宮殿は現在、国務院が置かれ、スパーダ家の17世紀の住まいとグイド・レーニやティツィアーノなどのアート・コレクションがそ のまま保存された絵画館も見応えあり。

【Modern】歴史を受け継ぐ ローマの近現代アート

ヘヴィなローマの古典に疲れたら、リフレッシュがてらモダンアートスポットへ。ローマのクリエイティビティは現代にかけても脈々と受け継がれ、20世紀にはエウル地区やGNAM、21世紀には MAXXI やMACROなど大型の国立アートミュージアムもオープン。時代ごとの創造力を糧に生き続ける永遠の都ローマの「今」を体感しに行こう。

ロダンやクリムト、エットレ・コッラにピストレットなど各時代の一級品揃い。

国立近代&現代美術館/Galleria Nazionale d’Arte Moderna e Contemporanea

昨年末リニューアルオープンしたばかりのモダン&コンテンポラリーの聖地。ベル・ エポックのゆったりとした大空間で19~21世紀のイタリアと近隣諸国の傑作が時代ごとにリンクするよう鑑賞できる。オアシスのようなカフェテラスもおすすめ。

Photo: ANDREA ANNESSI MECCHI, SERAFINO DI-GREGORIO(Roma)
Realization: MICHIKO OHIRA(Roma)
Illustratoin: SAKINO TORIITSUKA /BUILDING
Cooperation: REGIONE AUTONOMA VALLE D'AOSTA

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