特集 2016/5/29(日)
FROM ELLE WORLD

斜に構えた態度はもうおしまい! アラフォー世代の皮肉体質を問う

皮肉っぽい態度はもう時代遅れ。ミレニアル世代が抱える「ちょっとダサイかも」と思っているものを斜に構えて楽しむスタイルはNG。ポストミレニアル世代のようにストレートに楽しむのが今っぽいし実はクールなのだ。UKエルのエディター、ハンナが分析。

クレイグ・デイヴィッド(Craig David)

でも俗っぽい趣味の持ち主こそが今やメインストリーム。2015年にバンガー大学で行われた研究によれば、絵文字はイギリスで急速に言語として発展していて、10人中8人がそれを使用し、18歳から25歳までの72パーセントが言葉よりも絵文字の方が気持ちを簡単に伝えられると言っている。親指を立てた「いいね!」や投げキッスの顔文字はもはやティーンエイジャーだけのものじゃない。いい大人でもえげつない絵文字をそこら中にタップしている。
 
皮肉屋を気取るのはもう古いということを示すのに、UKガラージのミュージシャン、クレイグ・デイヴィッドほどいい例はいない。「Re-Rewind」のスマッシュヒットをはじめ、彼は90年代から2000年代初めにかけて、確実なヒットメーカーだった。コメディアンのリー・フランシスが自身の番組の中でデイヴィッドをパロり、散々コケにした。当のデイヴィッドはマイアミで突然マッチョ化。そしてクールなUKガラージのスターから皮肉屋の格好のネタへと成り下がってしまった。
 
皮肉っぽい態度が時代遅れになったことは、そんなデイヴィッドにとってグッドニュース。今年、彼はBBCのラジオ番組「Live Lounge」でジャスティン・ビーバーの曲「Love Yourself」の素晴らしいカバーを披露したり、人気ユニット、メジャー・レイザーとコラボしたり、インスタグラムの人気アカウントとなるなど、華々しい復活を遂げている。あまりに素晴らしいコンサートの内容に、彼にまつわる数々のはてなマークを吹き飛ばしてしまった。

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Translation & Text : Akari Ii Photo : AFLO, Getty Images

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