子供を持たないことについて、私たちの意見
ジェニファー・アニストンの『ハフィントンポスト』への寄稿文をきっかけに明らかになった、女性が子供を持たないことについて、未だに根強くはびこる社会の偏見。この問題に向けて一石を投じる、女性ジャーナリストやライターたちの意見をまとめて紹介。US版エルより。
"子供は決して欲しくない"
サビヌ・ハインライン, 『Longreads』
―30代半ばの時、姉のボーイフレンドが私の目を見ながら、切々と「子供がいない人生がいいという私の気持ちはじきに消えるだろう」と語りかけてきた。私は彼のことをおこがましいと思った。何といっても、1~2度しか会ってないのだから。「あなたの年齢だといろんな局面を経験する。君はそれを乗り越えるだろう」と。確かに人は心変わりをすることがあるが、それによって持っている信念は揺らがない。私の気持ちは子供のころから変わらない。20年近く子供を欲しいと思ったことがない人間が、急に自分の考えを変えるというのはありそうにない、と私は彼に説明した。
"子供を持たない女性はかつてなく増えている。なぜ、我々は彼女たちの扱い方を知らないのだろう"
グリニス・マクニコル, 『US版エル』
―私たちに必要なのは、子供について言及しない形で女性の生き方について文化的対話を行うことだ。正当化も、弁明もない、ありのままを、これが私の人生、として差し出す。男性の場合はいつだってそうだ。影響力のある男性の場合はプロフィールでは子供についての記述を探すのは、たとえ彼が結婚していて子だくさん一家であっても、一番下の方までスクロールする必要があるだろう……私は女性の場合も、同じことを実践してほしいと思っている。つまり、私たちの人生を子供に関する質問とは切り離された完成されたものとして書いたり、話したりしようとすることだ。幸福は均一化に起因すると言うのであれば、今こそ子供の価値を含めないことを女性のために認めるべきだ。
Translation & Text: Naoko Ogata Photo: Aflo、Getty Images