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おいしい料理で人々の表情がほころぶ

『バベットの晩餐会』

「19世紀後半のデンマークを舞台にした映画です。パリの有名レストランでシェフを務めていた女性が亡命して、デンマークのとある村で家政婦として働くことになるのですが、やがて一夜限りの晩餐会を開くことに。その村は質素で、フランス料理にも縁がない感じで、そこに仰々しいお皿でフランス料理が運ばれてきて村人たちが驚くんです。そして料理とワインがあまりにもおいしくて、次第に人々の表情が柔らかくなっていく様子がとてもよく描かれています。料理をつくっているシーンの音もいいし、料理の過程がここまではっきり描かれている映画って他にあまりないのではと思います。出てくるワインもすごく高級なものを使っていたり、鍋も今でも使われているものが出てきたりするので、そのあたりも楽しめます」(野田さん)
 
舞台はデンマークの小さな漁村。厳格な牧師の父親と娘たちのもとに、家族を失いパリから亡命してきたバベットという女性が訪ねてくる。一家はバベットを家政婦として雇い、十数年が経ったころ、姉妹は晩餐会を開くことに。そこでバベットは初めて「フランス料理を作らせてほしい」と懇願する。1987年アカデミー賞外国語映画賞に輝くヒューマンドラマ。

  • 『バベットの晩餐会』
    1987年
    DVD ¥3,990 発売中
    監督/ガブリエル・アクセル
    出演/ステファーヌ・オードラン、ビルギッテ・フェダースピール
    発売・販売元/紀伊國屋書店

  • 野田雄紀/神宮前の人気ビストロ「kiki harajuku」オーナーシェフ。2013年4月にコンセプトを一新し、季節のフルーツを組み合わせたビストロ料理をメインに。料理に合う自然派ワインのラインナップも充実。ランチは自家製のバゲットを使用したオープンサンド「タルティーヌ」が看板メニュー。
    「kiki harajuku」http://www.kikiharajuku.com/

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