チェックリスト3
ケチなのに奢りたがる
女性と食事をしたり、旅行に行ったりするとき、男性がお金を負担してくれることは昔ほどではないですが、今の時代も多いと思います。女性からしても別にお金を出してくれるならそれはそれでいいし、化粧品や肌のメンテなどを考えると女性の方が身だしなみにお金が掛かるわけで、食事くらいは男性に払ってもらうことがあってもいいような気がします。カップル内の年収で200万円以上の収入差がある場合も、男女問わず収入の高い方が精算するのは不自然ではありません。
ただ、普段は割と小さなことにこだわり、お金に関してもせせこましい割に、こちらが多少負担することを提案しても自分が出すと言い張る男性はモラハラ予備軍の危険度が高い。
第一に、女性を加護の対象、極端に言えばペットのように思っている場合が多く、恋人が自分の与り知らない世界を持つことに抵抗があったり、裏切りや別れへの耐性がなかったりします。金銭的な負担を請け負うことで、優位に立とうとする態度も実はかなり自己中心的です。
また第二に、ケチで損得勘定をするタイプの人は、金銭を負担したらそのぶんの見返りを求める、という思考回路の人が多いのです。そうすると例えば女性が自分の思うように動かなかった場合にキレたり、別れた後に金銭を要求してきたり、と後味の悪い思いをするかもしれません。
Text: Suzumi Suzuki
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)、『おじさんメモリアル』(扶桑社)など。
Twitter:@Suzumixxx
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『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』
「力まないカッコいい大人」奥田民生に憧れる編集者コーロキ(妻夫木聡)が、おしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動。仕事で出会ったファッションプレスの美女、天海あかり(水原希子)にひと目惚れしたコーロキは、あかりに見合う男になるべく、仕事に精を出し、デートにも必死に。しかし、やることなすことすべてが空回り。あかりの自由すぎる言動に振り回され、身も心もボロボロになった頃に、事件が起きる。2017年9月16日(土)より、全国ロードショー。
http://tamioboy-kuruwasegirl.jp/