チェックリスト1
好きなタイプを聞かれたら「年下」と答える
若い女性が好き、というのは別に特筆するほどでもない一般的な好みです。肌のハリがいいとか、あどけない方が魅力的だとか、くだらない考えではありますが、おそらくそれは多くの男性の本心でしょう。
でも、好きな女性のタイプを聞かれて「年下がいい」と答える人は、若い女性が好きというだけではなく、自分より経験があったり、自分より広い世界を知っていたり、自分より頭が良かったりする女性とのコミュニケーションを嫌う傾向があります。
女性をコントロール下に置きたいと考えるそんな男性は、威張っていられる場面では堂々としていますが、女性が自分のコントロールの外に出た際にパニックになりやすく、自分の想定の範囲外の事柄に対して「面白い」ではなく「ありえない」、自分の希望に沿わない結果に対して「しょうがない」ではなく「許せない」と感じる傾向があります。当然、女性の浮気を見つけた場合には、彼女への執着がすぐに恨みに変わることでしょう。
Text: Suzumi Suzuki
-
鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)、『おじさんメモリアル』(扶桑社)など。
Twitter:@Suzumixxx
http://lineblog.me/suzukisuzumi/
-
『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』
「力まないカッコいい大人」奥田民生に憧れる編集者コーロキ(妻夫木聡)が、おしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動。仕事で出会ったファッションプレスの美女、天海あかり(水原希子)にひと目惚れしたコーロキは、あかりに見合う男になるべく、仕事に精を出し、デートにも必死に。しかし、やることなすことすべてが空回り。あかりの自由すぎる言動に振り回され、身も心もボロボロになった頃に、事件が起きる。2017年9月16日(土)より、全国ロードショー。
http://tamioboy-kuruwasegirl.jp/