【2000年代編】永久保存版!伝説の女優クロニクル
2017/07/21(金)
> <

1/9

'82年生まれ。強豪の子役を押しのけ、'94年『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で少女吸血鬼の役に抜擢されてから、10代から20代へのキャリアは順調そのもの。『メランコリア』は彼女にとって大きな転機となった作品。最新作はソフィア・コッポラと3度目のタッグとなる『ザ・ビガイルド(原題)』('17)。

子役時代をサバイブして大人の女優へ

キルスティン・ダンスト

今年のカンヌ国際映画祭で、審査員を務めた女優のジェシカ・チャステインのコメントが話題を集めた。彼女はコンペティションに集められた多くの映画で描かれた女性像に当惑し、女性よるストーリー・テリングがもっと欲しいと訴えたのだ。自分でこのような発言をし、これまでの枠にはまらない役を選んで、女性の多様性を見せること。それが21世紀における女優の大きな役割になっているのかもしれない。
 
そのカンヌで女性監督としては史上2人目の監督賞に輝いたソフィア・コッポラの新作『ザ・ビガイルド(原題) 』に出演しているキルスティン・ダンストとエル・ファニングは、ソフィアの秘蔵っ子ともいえるふたりだ。女性監督の作品で育ってきた彼女たちは、新しい女性像を演じることを恐れない。

  • 『メランコリア』('11)
    結婚披露宴でトラブルを起こし、新郎と破局したジャスティン。彼女のうつ状態が落ち着いた頃、地球には奇妙な惑星が接近していた。キルスティンがヒロインを熱演。カンヌ映画祭で女優賞に輝いた。

文・選: 山崎まどか(ライター、コラムニスト)
Photo: AFLO、GETTY IMAGES

  • 山崎まどか
    映画、本、音楽などカルチャー全 般 に 精 通し、“乙 女 カルチャー”における日本の先駆者的存在。著書は『女子映画スタイル ときめきのガールズ・ムーヴィ』『女 子とニューヨーク』など。共著では『90年代アメリカ映画100』や、長谷川町蔵氏との『ハリウッド女子』もある。

  • 『エル・ジャポン』8月号をチェック!
     
    今月号のエルは、1冊まるごと映画特集! 時代を超えて人々を魅了し続ける1950年代~現在までの女優たちを映画通が語る“伝説の女優クロニクル”や、スクリーンのなかのヒロインからおしゃれを学ぶ“おしゃれ映画で着こなしレッスン”、“下半期に見るべき新作シネマ”など、映画ファンならずとも永久保存版の一冊。そのほか、“相棒ウォッチの選び方”、“夏のビューティTIPS”、“台湾2泊3日10食の旅”など、さまざまなトピックスが目白押し。

    購入・詳細はこちらから

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト