カナダ人あるあるウソ? ホント?
2017/09/01(金)
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8/10

2005年に同性婚を合法化したカナダ。バンクーバーとトロントは毎年開催される大規模なLGBTQパレードで有名。

カナダ人あるあるウソ・ホント

その8 「カナダ人は差別には断固反対」説

答え:ホント

 

差別に対してとても敏感であるだけれでなく、そこに声をあげないといけないという考えが一般的だそう。

【リアル・カナディアン・ヴォイス】
α:カナダ人は根底にお互いへの不信感を抱えて過ごすより、互いにリスペクトして礼儀正しくやっていくほうを選ぶ。でも完全にはなくならないからそこはまだまだ問題。“帝国の入植地”として始まった歴史を考えると、何か事件があったとき疑心暗鬼になってはいけないと思わせてくれる。他人を信用しなくなったり恐れたり、そういった差別意識を解決してきた過程がカナダを誇り高く豊かな国にしてきた。もっと言えば、ある種の危険な不安解消方法として差別を利用するのがもっとも愚かなこと。カナダ人全員が差別擁護に一気に舵をきったらどうなるか? 歴史が逆戻りするなんて想像するだけで恐怖だよ。過去の考え方に浸って、視界がどんどん狭まって、そうしているうちに世界の片隅に追いやられて未来を失っていくなんて、ごめんだね。

K:私たちはいろいろな文化をもつ人が一緒にやっていっているという事実を誇りに思っているの。大抵の場合、差別のある現場に出くわしたら、誰かが声を上げるよね。そのためには、お互いを受け止めるために多様な文化を学習する「教育」が重要。

B:カナダの基本は“inclusive(包含)”。カナダはすべてを受け入れてカナダなのだから。そんな感じ。

S:それぞれのアイデンティティを守るのがいいとされる。アメリカは“melting pot”。もともとのアイデンティティが見えなくなるくらい混ざり込んで「US色」に染まらないといけない。でもカナダ人はマルチカルチャー(多文化)が好きなんだ。

B:だからこそお互いのアイデンティティの尊重は大事。トルドー首相がフェミニズムを推進している理由のひとつには、(他の文化を否定する)イスラム教過激派に対抗する意味もある。

  • 【今回答えてくれたのは……】

    ケイトリン/ ブリティッシュコロンビア州バンクーバー出身。主婦。日本在住歴7年。
     
     
     
     
    セバスチアン/ ケベック州出身。フランス系カナダ人。アートディレクター。日本在住歴11年
     
     
     
     
     
    ブレイク/ ブリティッシュコロンビア州出身。イギリス系カナダ人。イベントプランナー。日本在住歴16年
      
     
     
     
    アルファ/ ブリティッシュコロンビア州出身。フランス系カナダ人。ナレーター。

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