結婚指輪にはウェールズ産ゴールドを使用
伝統的に王室の結婚指輪はウェールズ産の金(ウェルシュゴールド)で作られてきた。この伝統は1923年に執り行われた、ジョージ6世とエリザベス皇太后(ハリー王子の曾祖母)の結婚式にまで遡る。テレグラフ紙によると、王室は今は閉山しているノース・ウェールズのボントジにあるクロガィ・サント・デイヴィッド金山から金塊を贈られたという。そのゴールドはエリザベス皇太后の指輪をはじめ、エリザベス女王やマーガレット王女、アン王女、ダイアナ元妃のリングにも使用されてきた。
1981年、婚礼指輪に使用するためとして、さらに36グラムのクロガィ・ゴールドがエリザベス女王に献上されたが、その一部がヨーク公爵夫人の結婚式で使用されたと言われている。カミラ夫人やキャサリン妃がはめている結婚指輪ももちろんウェルシュゴールド製だ。
Text&Traslation: Naoko Ogata