特集 2013/12/24(火)
年末年始はこれを聴け!

2013年のMYベストミュージック【伊藤なつみさん編】

今年1年間のカルチャーを総括するため、各分野のプロフェッショナルが2013年にヘビロテした私的ベストを発表。今回は、音楽ジャーナリストの伊藤なつみさんが、今年ヒットした洋楽アルバムのなかから、読者に勧めたいものを5枚セレクト(順不同)。

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2/5

伊達男ぶりを全方位に発揮!

ジャスティン・ティンバーレイク『20/20・エクスペリエンス』

デビューはディズニー・チャンネルで、ボーイズグループ「イン・シンク」からソロへ転向。その後、ハリウッド俳優や実業家として地位を築き、7年ぶりに音楽界に復帰した作品。かつての恋人ブリトニー・スピアーズをはじめ、アイドルで成功したヤングセレブがスキャンダラスな人生に陥りがちな昨今、堅実に我が道を突き進んできた。このアルバムではティンバランドとの盟友コンビによる大ヒット曲「スーツ・アンド・タイ feat. Jay-Z」を筆頭に、豪華なストリングスを交えたジャズエイジやモータウン、最新のビーツなどを組み入れ、ファッションはトム・フォードと、伊達男ぶりを全方位に発揮。米英チャートでの第1位はもちろん、あまりの大ヒットぶりに、実は曲がたくさん出来すぎていたからと、その後『20/20・エクスペリエンス 2/2』をリリースしたほど。それだけ選び抜かれた曲が、このアルバムに収録されている。今回のグラミー賞では7部門にノミネートされていて、パフォーマンス同様どのくらい獲得するか楽しみ。

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Text: Natsumi Ito

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