特集
2017/01/20(金)

不穏。トランプ新大統領周りの要注意人物5名

ついにドナルド・トランプ新大統領誕生。そこで、これからの4年を司る政権を支える(であろう)重要人物をチェック。しかし、その顔触れがなんとも要警戒な雰囲気がして……。米在住ジャーナリスト、瀧口範子さんが斬る!

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ドナルド トランプ (Donald Trump)、マイケル・フリン(Michael Flynn)

5.ヒラリーを投獄しろ! マイケル・フリン(国家安全保障担当大統領補佐官)

 意外なことに、民主党派の元陸軍中将フリン氏がトランプ次期政権の閣僚に指名された理由は、他でもない反イスラム的な世界観である。「アメリカの最大の敵はイスラム過激派によるテロ」と断言して、イスラム嫌悪の姿勢をあからさまにしてきた。オバマ政権下では国防情報局(DIA)長官を務めたが、イスラム過激派に対する取り組みが甘いと非難して降ろされる。それに目をつけたトランプ候補と意気投合したかたちだ。同氏をよく知る人間は分析力を評価すると同時に、行き過ぎや世界観の歪みを指摘する。加えて「ヒラリー・クリントンを投獄しろ」など、選挙中は扇動的な発言も目立った。親ロシア派で、選挙中のロシアによるハッキングにも何らかの関係があったのではないかと疑われている。政権移行チームからは途中で追い払われたが、息子のマイケル・フリン・ジュニアはソーシャル・メディアや白人至上主義サイトで数々の暴言を吐く厄介者。

Photo: Aflo

  • 瀧口 範子(たきぐち・のりこ):大阪生まれ。フリー・ジャーナリスト。シリコンバレー在住。上智大学外国語学部卒。テクノロジー、ビジネス、政治、国際関係から、建築・デザインまで幅広く記事を執筆。「東洋経済オンライン」や『ダイヤモンド・オンライン』などのウェブ、『アエラ』『日経新聞』『AXIS』『日経PC21』『日経デザイン』などの新聞、雑誌にも寄稿中。ロボット情報サイト「robonews.net」も主宰している。著書に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか? 世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』、訳書に『コールハースは語る』『ザハ・ハディッドは語る』『ソフトウェアの達人たち: 認知科学からのアプローチ(テリー・ウィノグラード編著)』など。

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