特集
2017/01/20(金)

不穏。トランプ新大統領周りの要注意人物5名

ついにドナルド・トランプ新大統領誕生。そこで、これからの4年を司る政権を支える(であろう)重要人物をチェック。しかし、その顔触れがなんとも要警戒な雰囲気がして……。米在住ジャーナリスト、瀧口範子さんが斬る!

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レックス・W・ティラーソン(Rex Wayne Tillerson)

3.政府はビジネス。レックス・W・ティラーソン(国務長官)

政府はビジネスのように運営する、と豪語するトランプ次期大統領が、要職中の要職である国務長官に選んだのは、石油会社大手エクソン・モービルのCEO(最高経営責任者)だった。ビジネスマンとしての手腕はあるだろうが、懸念は山積み。まず、トランプ次期大統領や他の閣僚と同じく、公職に就いた経験が皆無。国務長官としては異例のことだが、それに加え親ロシアであることがアメリカの国防にとって障害となる可能性が高い。同氏は、ロシアの国営石油会社と合弁事業を立ち上げるなどロシアとのつながりも深く、プーチン大統領をはじめとして同国の政界、ビジネス界に食い込んでいる。ロシアは歴史的にアメリカにとって敵国で、今回の大統領選にもハッキングなどで介入。しかし、同氏が就任後ロシアに強硬な姿勢を示せるかは疑わしく、何とも不安をもたらす指名となっている。

Photo: Aflo

  • 瀧口 範子(たきぐち・のりこ):大阪生まれ。フリー・ジャーナリスト。シリコンバレー在住。上智大学外国語学部卒。テクノロジー、ビジネス、政治、国際関係から、建築・デザインまで幅広く記事を執筆。「東洋経済オンライン」や『ダイヤモンド・オンライン』などのウェブ、『アエラ』『日経新聞』『AXIS』『日経PC21』『日経デザイン』などの新聞、雑誌にも寄稿中。ロボット情報サイト「robonews.net」も主宰している。著書に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか? 世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』、訳書に『コールハースは語る』『ザハ・ハディッドは語る』『ソフトウェアの達人たち: 認知科学からのアプローチ(テリー・ウィノグラード編著)』など。

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