クラーナハのエロティシズムを現代アートで表現すると?
2016/12/05(月)
> <

2/4

左:マルセル・デュシャン 《選ばれた細部:クラーナハにならって》 1967年 国立国際美術館
右:《アダムとイブ》1537年以降 ウィーン美術史美術館 ⓒKHM-Museumsverband.

卓越したヌードに現代アートの父も反応

便器の「泉」でおなじみのデュシャンも、クラーナハのエロティシズムに敏感に反応したアーティストだ。
 
「彼は1912年にミュンヘンに滞在し、そこでクラーナハを見たことが転機になったと思われます。1912年から後の作品にはクラーナハの《アダムとイヴ》を引用したものや、《花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも》(通称《大ガラス》)の発端となった《花嫁》といった作品には、より具体的で有機的なエロティシズムが感じられます。彼もクラーナハの作品にエロスの原型を見出し、20世紀になってからそれを抽出したのです。」

Text:NAOKO AONO

  • クラーナハ展―500年後の誘惑
    ~'17年1月15日 国立西洋美術館
    1月28日~4月16日 国立国際美術館(大阪)
    http://www.tbs.co.jp/vienna2016/

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト