セレブコラム 2018/1/16(火)
松崎健夫の映画ゼミ

ゴールデングローブ賞の結果で占う! 第90回アカデミー賞大胆予想

これまで見てきた映画は約2万本! 『ZIP!』などで活躍中の映画評論家・松崎健夫さんが独自の視点で解説する「映画ゼミ」連載企画第8弾。

2018年3月4日(日本時間の3月5日)に開催される第90回アカデミー賞授賞式。その前哨戦となる第75回ゴールデングローブ賞が1月7日に発表された。アカデミー賞が映画芸術科学アカデミーの会員であるハリウッドの映画人たちによって投票されるのに対して、ゴールデングローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会の会員が投票する。つまり、アカデミー賞はハリウッド映画界の身内が決める賞であり、ゴールデングローブ賞はアメリカに在住する世界各国の映画担当のジャーナリストたちが決める賞なのだ。

 前哨戦とはいえ、賞を決める背景が異なるため、本来であればノミネーション結果や受賞結果も異なるはず。しかし、ゴールデングローブ賞の結果は、往々にしてアカデミー賞のノミネーションに影響を与えている。その理由のひとつは、映画ファンも含めて多くの人が「面白かった映画について聞かれた時、直近に観た映画の中から良かったものを挙げる」ということが指摘できる。例えば「2017年に公開された映画で良かったものは?」と聞かれても、よっぽどでない限り1月や2月に公開された映画を思い出せないもの。それはハリウッドの映画人も同じ。公開された作品のリストを眺めながら、秀でた映画を吟味するという人は稀で、多くの人たちは前哨戦と呼ばれる映画賞の受賞作やノミネーション作品を参照しながら投票しているのだ。

 アカデミー賞のノミネーション発表は1月23日。投票の開始は2月20日なので、ゴールデングローブ賞の受賞作がアカデミー賞のノミネート作と被っていた場合、その影響は投票する側にとって避けられないと言うわけ。今回の「映画ゼミ」では、ゴールデングローブ賞の結果から、アカデミー賞候補と成り得る4本の作品を大胆予想!

text: Takeo Matsuzaki photo: AFLO, GETTY IMAGES

  • 松崎健夫(まつざき・たけお)
    映画評論家。『キネマ旬報』などに寄稿し、『WOWOWぷらすと』『ZIP!』『japanぐる〜ヴ』に出演中。共著『現代映画用語事典』ほか。

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