【やせ脳編】
「“3”に見える部分脂肪を解消するには、若い頃の倍以上の労力と正しい知識が必要」と語るのはゆうメンタルクリニックのゆうきゆう先生。
 
自分をごまかすことがダイエット成功を遠ざける要因
「パーツ太りの原因は“その部位を使い過ぎているか、まったく使わないか”のどちらか。酷使されると筋肉は過剰に大きくなり、逆に可動域が狭まった箇所には脂肪がつきやすくなります。自分の立ち姿や歩き方を見直し、現状を知ることがシェイプアップにつながるので、まずは鏡を見てチェックを。また、部分脂肪は多くの人が“隠す努力”をしてしまいがち。気になる部分が目立たないように、ごまかすための服選びをしてしまいます。ストレッチ素材を避けたりタイトな服装に変えるなど、まずは現実を直視することが初めの一歩です」
 
「やせたい！」という思いが“おデブ脳”を加速させる
「やせたい気持ちが強い人ほど“理想の自分と今の自分”のギャップに苦しむことが多いのが特長です。やせなければならないというプレッシャーはストレスにつながり、皮肉にもかえって食事量が増えるという真逆の結果を生むことがあります。ストレスによって脳内ホルモンであるセロトニンの分泌が低下すると、同じく脳内ホルモンのドーパミンがもつ食欲増大作用を抑制できず、食欲が止まらなくなってしまうのです。普段から自分に厳しい人は要注意ですよ」
 
心理抵抗をなくすのがダイエット成功の最短ルート
「ストレスを抱え込まないためには、無理のない目標設定やプログラムが肝心。“毎日5キロ走る！”“1カ月で5キロ減！”といった実現困難な目標ではなく、実行可能なレベルに引き下げることも重要。人間は本来変化を嫌う生きものです。ダイエットをする際に大切なのは、新しい何かを始めるのではなく、いつもやっていることを何かに置き換えていくということ。こうすれば“心理的抵抗＝ストレス”が少なく、自然に少しずつスリムになっていけます。“特にやる気を出さなくても習慣的にできてしまう行動”をダイエットにつなげれば、ストレスはかなり軽減できます」