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from Bologna / Mari

ボローニャの郷土料理を満喫できる名店「Trattoria di Via Serra」

味にうるさいボローニャの人たちでさえ足しげく通うという地元民お墨付きのトラットリアで、ご当地ムードを満喫しない? ボローニャの旧市街とは反対側に位置する35席の小さなトラットリア「Trattoria di Via Serra(トラットリア・ディ・ヴィア・セッラ)」。目立った看板はなく、外からは店内も見えない作りのため、知らない人は素通りしてしまいそうな店構えだ。ボローニャ近郊の町、Zocca(ゾッカ)で10年あまりレストランを経営していたシェフのTommaso(トンマーゾ)さんとFlavio(フラヴィオ)さん。この2人がボローニャに店を構えたのは2年半前。味にうるさいロコたちの心を射止め、超人気店になるまでそう時間はかからなかった。利用する食材は、元々レストランがあったゾッカ近郊の農家や酪農家が手掛けるもの、そしてスローフード協会が支援する生産者によって作られているものが多い。
もちろん、このお店で食べてもらいたいのは地元の食材を使った郷土料理だ。ただ、どのメニューも絶品のためなかなか心が決まらない。そんな時におすすめしたいのが、いろいろな料理を少しずつオーダーする方法。お願いすれば「アンティパスト(前菜)」は2種類を半量ずつひとつのお皿に盛ってくれる。モデナの白牛の乳から作られるリコッタチーズをふんだんに使った「Budino(ブディーノ)」や、「Tosone(トゾーネ)」という塩味をつける前のパルメザンチーズにベーコンを巻いてオーブンで焼いた料理は必食。新鮮なリコッタチーズはおぼろ豆腐のようにふわふわとしており、トゾーネもベーコンからの塩味があいまって絶妙なバランス。そして、プリモには、ボローニャの郷土料理の王様と女王様、自家製の「Tortellini(トルテッリーニ)」と「Tagliatelle al ragù(タリアテッレ・アル・ラグー)」のハーフ&ハーフを。トルテッリーニは「Mortadella(モルタデッラ)」や「Parmigiano Reggiano(パルメザンチーズ)」などの具材のうまみが引き立つシンプルなブロードで召し上がれ。タリアテッレのラグー(ミートソース)は3時間半煮込むため口に運ぶとほろほろと崩れ落ちる日本ではなかなか体験できない食感が楽しめる。ドルチェも地元の物で締めくくりたいという方は「Zuppa Inglese(ズッパ・イングレーゼ)」をチョイスして。少な目のリキュールと甘さをおさえた滑らかなクリームが満腹なはずのお腹にも無理なく入ってくる。
「お店にいらしたお客様には自分の家のように感じていただきたい」というトンマーゾさんとフラヴィオさん。おいしいものを貪欲に求め続けるボローニャっ子たちもも、この店には足しげく通うという、地元民のための名店。彼らの作り出す暖かい雰囲気の中で、最高のボローニャ料理を満喫して! 人気店のため予約をお忘れなく。
 
 
アンティパスト(トゾーネ、ブディーノ) 8ユーロ(半量ずつ2種類の料金)
トルテッリーニ・イン・ブロード 11.5ユーロ
タリアテッレ・アル・ラグー 9ユーロ
ドルチェ 5ユーロ(ドルチェも数種類をひと皿でサーブしてもらうことが可能)
※メニューは不定期で変更されます。また、メニュー以外にも、ほぼ日替わりのエクストラ・メニューがあります。
 
Trattoria di Via Serra(トラットリア・ディ・ヴィア・セッラ)
Via Luigi Serra 9/B, 40129, Bologna (BO), Italia
tel. +39-051-6312330
営業時間/12:00~14:00L.O. 19:00~22:00L.O.(水曜、木曜は夜のみ営業)
定休日/月曜、火曜
http://www.trattoriadiviaserra.it/

  • Mari●大手経営コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして勤務後、2006年に渡伊。2人の男の子のマンマをしながら「フェリチターリア」の通訳・翻訳者、個人旅行同行アシスタントとして、「食の都」ボローニャを中心にイタリアの魅力を発信中。
    http://www.felicitalia.net/

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  • Mari●大手経営コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして勤務後、2006年に渡伊。2人の男の子のマンマをしながら「フェリチターリア」の通訳・翻訳者、個人旅行同行アシスタントとして、「食の都」ボローニャを中心にイタリアの魅力を発信中。
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