誰も知らない、英国王室の食生活のヒミツ16
イギリス王室とわれら一般市民の食生活を比べると、もっとも大きな違いのひとつは、彼らには専属シェフがいるということ。イギリス王室は大所帯なので、食やワインの好みもそれぞれ異なるはず。彼らの食の好み、知りたくない?
ダイアナ妃は厳格な食事療法を実践していた
「ある日、ダイアナ妃が私にこうおっしゃいました。『ダレン、できるだけ脂肪分の少ない食事にして欲しいの。炭水化物については、私がジムで消費するから大丈夫よ』。それ以降、私はバッキンガム宮殿のレシピノートの内容は忘れて、健康的な食事作りを心がけました。ダイアナ妃がバッキンガム宮殿にいらした間、過食症を患っていらしたことは公にされていませんでしたが、私たちも何も知らされていませんでした。その頃はまだ治療を始めていらっしゃらなかったようですが、さらに健康的なお食事を取るように意識されていました。彼女はピーマンやなすの肉詰めが好物で、お魚もお好きでしたね」
ダイアナ妃は赤身の肉を一切口にしなかった
「ダイアナ妃が唯一召し上がった赤身肉が、ラム肉でした。それも、ご自身が主催者であったときのみ。牛肉は、決して口にされませんでした」
ゲストは、ダイアナ妃が低脂肪にアレンジされた料理を食べていることを知らなかった
「ダイアナ妃は、上手に周囲を騙していました。たとえば、『レーガン大統領のためにムースを作ってほしい』とリクエストがあったとします。ですが、ダイアナ妃ご自身はマヨネーズとサワークリームが入ったムースは召し上がりません。だから、『私には無脂肪のムースを作ってくださいね』と指示がありました。ゲストがいらっしゃったとき、彼女だけは無脂肪バージョンの食事をお取りになっていたのですが、そのことには気づいた方はどなたもいらっしゃいませんでしたよ」
original text : Mehera Bonner translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara