特集 2018/6/10(日)
現地ライターがレポート! 海外トレンド<Paris編>第6回

“パリのシリコンバレー”にオープンした新業態。欧州最大のコンプレックス・レストラン!

スタートアップを支援するインキュベーション施設内にイタリア料理の「ビッグマンマ・グループ」が、ユニークな複合的レストランをオープン。その新しい業態や料理をご紹介!

伝統の国フランスでも今やIT産業は花形です。昨年、パリ13区に、スタートアップを支援する世界最大級のインキュベーション施設「スタシオンF」が誕生しました。このファウンダーは、グザヴィエ・ニエルという実業家。彼は携帯電話「フリー(Free)」の親会社「イリアド(Iliad)」の株の過半数を所有する富豪です。日本で言えば、ソフトバンクの孫さんみたいな感じでしょうか。ここには、将来を担うであろう若い起業家たちが集まって、新事業を手がけているわけですね。

中央に電車が置かれて。車体にはストリートアートが描かれています。

ここにオープンしたばかりなのが、レストラングループ「ビッグ・マンマ」による巨大な複合レストラン「フェリチタ」。数年来、パリではイタリア料理が大流行なのですが、この「ビッグ・マンマ」は最も成功しているレストラン・グループです。トラットリアの「イースト・マンマ」、「オベール・マンマ」、パスタ・フレスカの「マンマ・プリーミ」、イタリアン・ブランチと米粉のピッツアの「ビッグラヴ・カフェ」、ナポリ・ピッツアとカクテルの「ポポラレ」、フィレンツェのグリヤードの「ピンク・マンマ」を擁し、スタッフは全員イタリア人で、素材もイタリアから取り寄せた本場のものを使っていますが、二人の若きオーナーはともにビジネス高等大学校「HEC」出身のフランス人で、フランスの企業です。

パネトーネなどイタリアならではの産物が並ぶカフェテリア。

「ビッグ・マンマ」もまたスタートアップ! 彼らは時代を読むのが上手で、カクテル・バー、また、グルテンフリーの米粉のピッツァ、フィレンツェ風Tボーンステーキとヒットを飛ばしてパリジャン、パリジェンヌたちを虜にしました。実際、とてもおいしいです。私は個人的に米粉のピッツァとTボーンステーキのビステッカ・フィオレンティーナ推しです。
 
>>施設内のフォトジェニックなスポットをチェック!

1 / 3
1 2 3

photo : Jérôme Galland , Joann Pai , Big Mamma text : Kaoruko Yasuda

  • Station F(スタシオン・エフ)
    55 boulevard Vincent Auriol 75013 Paris L6 Metro Chevaleret
     
    La Felicità(ラ・フェリチタ)
    Place Grace Murray Hopper 75013 Paris L14 Bibliothèque François-Mitterrand
    営業時間/8:00~翌2:00  フード&バー11:45~翌2:00、月・火曜~14:30(昼のみ)
    ※カフェは24時間、週末はブランチ営業
    無休
    https://www.lafelicita.fr/

  • KAORUKO YASUDA●パリ在住ライター&エディター。某女性誌編集者を経て渡仏。食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛け、「ELLE gourmet」をはじめ雑誌等で執筆。趣味は“料理”と“健康”で、素材のクオリティや効能にマニアックにこだわる食いしん坊。

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

ELLE PR STORIES

注目ブランドをもっと見る

CONNECT WITH ELLE

グルメ・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト