特集 2017/8/22(火)
現地ライターがレポート! 海外トレンド<Paris編>第3回

あの美セレブも夢中♡ 中東料理「フムス」がパリでブーム!

食の都・パリから、現地在住のライターが最旬情報をお届けする連載。今回はヘルシーでおいしく、セレブたちにも愛される中東料理をチェック! 専門店が続々と誕生しているなかでも、今行くべき“It"なお店をご紹介。

グルメな中東料理を目当てに、パリのフーディーが集う「YAFO」。カジュアルな雰囲気で居心地も◎。

日本は毎日暑いですねー。パリは樺太と同じくらいの緯度なので夏は涼しいのですが、そんなパリで今、暑い国・中東の料理が流行中です。これは最近、パリジャンたちがとても健康志向になってきているのと関係がありそう。オリーブオイル、野菜をたくさん使うイタリアンが数年来流行っておりますが、“地中海料理”というくくりでそのムーヴメントが中東に拡大中というわけです。続々と中東料理店が誕生しているなかでも話題なのが「YAFO」。 え、ヤフー?と思っちゃいそうな名前ですけど、イスラエルの都市・テルアヴィヴの南部のことだそうです。日本人にはあまり馴染みがないですよね。私もイスラエルに行ったことはないのですが、隣接するレバノンのベイルート、ビブロスには渡航経験があり、とてもきれいで料理がおいしいところだという印象を持っています。

左 スライスしたゆで卵、ゆでたひよこ豆、オリーブオイル、パセリが乗ったフムスの一品「デリ」€8 これに肉をプラスすることも可能(€10.5)。 右 店主であり、パティシエでもあるロタン。

レバノンにもイスラエルにも、地中海沿岸地域に共通する料理があります。その代表例が「フムス」です。平たく言えば、ひよこ豆のペースト。日本でも近年トレンドとして注目されつつありますが、シンプルなだけにいい素材選び、適切な調理が大切。また、基本のフムスをベースにさまざまなアレンジが可能なのも面白いところ。「フランス人は大抵フムスをアペロのつまみだと思っているけど、きちんとした料理にもなり得るんだよ」と店主のロタン。

フムス好きセレブのミランダ・カーと、アン・ハサウェイ。特にアン・ハサウェイは、役作りで減量をする際に6日間フムスとラディッシュだけを食べてデトックスするというストイックぶり。

うーん、確かにこの店のフムスは美味しいです。ねっとりとしていて、ナッツのペーストのような味でもあり…。スパイスはフランス人の嗜好に合わせてマイルド。ロタンはもともとパティシエで、ラデュレなどの名店を経験してきましたから、腕は保証つきです。ひよこ豆にはビタミンB1豊富で疲労回復、肩こりに効くらしいですよ。しかも、高タンパク低カロリーなので美容にもバッチリで、新婚のミランダ・カー、アン・ハサウェイらも好んで食べているとか。

左 美しいピンク色のイスラエル風パンナコッタ「マラビ」(€3.5)。 右 ゴマのペースト、タヒニのサブレ(€1.5)。

ロタンはパティシエですから、ここに来たらフムスだけでなくデザートだって食べないと。この日はイスラエル風のパンナコッタ、「マラビ」をチョイスしました。 ココナッツやローズ・ウオーター入りで、バラの香りがかぐわしい……。ゼラチンじゃなくてアミドン(でんぷん)を使っているのだそう。なるほど、それならビーガンの方もOKですね。コーヒーはカルダモン入りです。いいですねー、コーヒー&カルダモン! ちょこっとスパイスを加えるだけで、相当エスニックになります。ゴマのサブレもサクサク食感が心地いい!
 
店を出る頃にはスパイスのおかげでパリにいながら中東に旅した気分でした。お腹がいっぱいになるだけではなく、新しい食文化を体験できて楽しいですよ~。

photo & text : Kaoruko Yasuda

  • KAORUKO YASUDA●パリ在住ライター&エディター。某女性誌編集者を経て渡仏。食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛け、「ELLE gourmet」をはじめ雑誌等で執筆。趣味は“料理”と“健康”で、素材のクオリティや効能にマニアックにこだわる食いしん坊。

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