特集 2017/6/25(日)
現地ライターがレポート! 海外トレンド<Paris編>第2回

パリに行ったら絶対にチェック! パリジャンも驚く地方の独創的なアイスって?

いまパリでは、地方からパリに進出したグラシエ(アイスクリーム職人)が作る、独創的なアイスクリームが注目の的。めずらしい素材や、出身地の特産物を使った、これまで体験したことのないグルメなテイストに大人も夢中!

1934年公開の映画『Anne of Green Gables』より

photo : Getty Images

「アイスクリームってなんて崇高な食べ物なんでしょう、マリラ!」 ーー赤毛のアンこと、アン・シャーリーの大好物、アイスクリームが本日のテーマです。アイスクリームは子どもの頃の思い出と結びついている食べ物ですね。私も昔、銀座のデパートのレストランで銀のお皿に乗ったウエハース付きのバニラアイスクリームを食べたなあーと懐かしく思い出します(年齢がバレる)。ここのところパリにはパティスリーが続々と誕生しているのですが、中でも注目を集めているのが地方発信のアイスクリーム。今回は、特におすすめの2軒をご紹介。

左 「ピエール・ジェロニミ」の店内。 右 選べないほどフレーバーが豊富。その時期限定の季節の果物を味わってみて。

まずは昨年12月、パリ6区のサン=シュルピス教会の近くにオープンした「ピエール・ジェロニミ」。ピエールは、地中海に浮かぶコルシカ島の出身。コルシカ島にはフランスのほかの地方とは違う、独特の文化や特産物があります。パリ店では24種のアイスクリームとシャーベットが用意されていて、「一番オリジナルなフレーバーをください!」と言っておすすめされたのが、「Poivre Timut」というネパール産のティムットこしょう。こしょう自体がグレープフルーツのような風味を持っていて、甘すぎず、香りがよくて、まさに大人のシャーベット。
 
合わせておすすめされた「Herbes Fraîches」は、コリアンダー、セージなどのフレッシュなハーブのミックスで、とにかく爽やか〜。ハーブだけ、というのが潔くシンプルでいい! 私の定番「Pistache」は、ピスタチオがたっぷり入ってねっとりと濃厚。コルシカ島の名産である、柑橘のコンフィ入りの牛乳のアイスもなんともおいしそうで気になります。

フォトジェニックなアイスケーキ。さまざまなフレーバーが並ぶ。

バニラはボラボラ島産、ショコラは名店「メゾン・ボナ」、ヘーゼルナッツはコルシカ島……と素材にこだわっていて、好感度がメキメキ上昇。さらに、コーンとカップで食べるアイスだけではなく、アイスケーキなどのバリエーションがあるのも魅力的です。隣の席にいた初老の男性が、すごくうれしそうな顔をしてショコラのアイスケーキを食べていたので、どうやら相当おいしかった様子(次に来たら、あれ食べよう……)。
 
サロン・ド・テではランチも提供していて、コルシカ島産のサラミとメロン、マグロのカルパッチョなどの軽食を食べられます。この地域の住人は富裕層が多いからか、この店に来る顧客は皆シックな方たちばかり。ちょっぴりハイソな気分でランチタイムが楽しめます。  

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photo & text : Kaoruko Yasuda

  • KAORUKO YASUDA●パリ在住ライター&エディター。某女性誌編集者を経て渡仏。食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛け、「ELLE gourmet」をはじめ雑誌等で執筆。趣味は“料理”と“健康”で、素材のクオリティや効能にマニアックにこだわる食いしん坊。

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