特集 2014/8/19(火)
沖縄コンフォート・カフェ file.5 「Bakery & Cafe Coo」

ローカルに話題! 天然酵母パンがおいしいベーカリーカフェ

観光客でにぎわう那覇エリアから北へ車を走らせること約1時間。「美ら海水族館」で有名な沖縄県北部、名護インターから本部半島を北回りで進んだ先に、知る人ぞ知る人気店「Coo」がある。2013年2月にオープン以来、地元のみならず県内全土から、そしてもちろんおいしいものに目のない県外から、手づくりのパンを求めて足を運ぶ人が絶えない。今沖縄で一番ホットなベーカリーカフェだ。

写真は、カフェでイートインできる「クーのビーガンランチセット」(¥1,000)。ワンプレートにのっているのは、ソイミートの唐揚げ、島とうふのローフ、島野菜のアーモンドソース和え、島らっきょうとパパイヤのローゼル浸け、モリンガ(アフリカや東南アジア原産の植物)ごはん、そして天然酵母パンのトースト。長命草やチンゲン菜、バナナ、パイナップル、シークワーサーなどがブレンドされた薬草スムージーとカカオボールがセットに。下味がしっかり付いたソイミートの唐揚げは、鶏肉と間違えてしまうほど旨みたっぷり。それぞれの惣菜を単品で味わったら、ぜひパンにはさんで食べてみよう。噛めば噛むほど小麦の味が楽しめるパンと、滋味あふれる惣菜のマッチングは絶妙! ヘルシーなビーガン料理でも、ボリューム満点なのがうれしい。

島の恵みがたっぷり詰まったプレートランチを食べたら、暑い夏の日を元気に過ごすことができそう。素材の味を活かしたやさしい味わいが、ほっと心と体にしみわたる。
 
こちらは「ナスのマリネとオリーブペーストのバゲットサンド」(¥500)。沖縄の夏は野菜が手に入り難い。そこで保存がきくように、マリネやピクルス、野菜ペーストなどにアレンジしているとか。ぱりっとした歯ごたえのバゲットは、少し塩味が効いたマリネとよく合う。香り高いオリーブペーストのアクセントも◎。

「体にいいというだけでなく、まずおいしいということが大前提」と話す坂本さん。毎朝、日が昇るより前から仕込みに取りかかり、愛情を込めて焼き上げたパンは、旅のおみやげにもぴったりだ。 
「食文化が発展したこともあって、色彩や味付けに過剰になっているものが多い。素材の持っている本来の味を素直に活かしてあげること、飾りすぎないことを大切にしています」。無理せず、等身大で、ありのままに。パン作りに人生を重ねているようにも感じられる坂本さんの言葉に、なんだかジーンとさせられる。
 
「何もないところから、一歩ずつ。余計なものは入れずに、シンプルに」。
Cooとは空っぽという意味。一口食べると素直な気持ちになれるのは、坂本さんのそんな思いが込められているからなのかもしれない。

  • Bakery & Cafe Coo
    沖縄県国頭郡今帰仁村今泊3313
    tel. 0980-56-3308
    営業時間/10:00~17:00
    定休日/火曜、水曜

  • OKINAWAナビゲーター
    松崎紀子●神奈川県川崎市出身。2000年に沖縄へ移住。県内外の雑誌編集や企業販促物、WEB、新聞など様々な媒体のデザイン、企画、編集、文章執筆などの分野に関わるフリーランサー。2013年、那覇市楚辺にコワーキングカフェ「Community & Coworking Cafe coil」をオープン。対面で伝える情報の発信やファン作りを目的に、多様な講座やワークショップをプロデュース。3人の子持ち。働くママの可能性を信じて日々奮闘中。「Community & Cowkirng Cafe coil」 http://cafecoil-okinawa.com

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photo : Chika Fujii  text : Noriko Matsuzaki

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