古着はファッションの理想郷となるか? いまヴィンテージに注目が集まる理由
2017/12/23(土)
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有名百貨店でも、ヴィンテージが“売れる”時代

2017年9月のパリ・ファッションウィーク、世界中からエディターやジャーナリスト、バイヤーが、息の飲むような美しいランウェイショーや新しいショップのプレゼンテーション、アフターパーティのために、パリの至る場所に集まる。しかし、彼女たちの多くがこの熱狂のなか、「メルシー」に寄り道をしていた。このボーマルシェ大通りにある人気のコンセプトストアは、「ヴェスティア・コレクティブ(Vestiaire Collective)」や「キリウォッチ(Kiliwatch Paris)」とともに広いコーナーを設けて、ヴィンテージウェアを販売。’60年、’70年、’80年、’90年代ごとに集められた美しいセレクションは、現在のトレンドでもあり、話題を集めている。「メルシー」のチーフディレクターであるヴァレリー・ジェルビはこう語る。「私たちは現在の何でもありなファッションに対して、もともと存在するものでアレンジを楽しみたいと思ったのです。そして、この願望を完全に叶えてくれるのがヴィンテージファッションなんです」。

 

そして、大人気の古着販売サイト「ヴェスティア・コレクティブ」はパリに実店舗を設け、レトロな売り場を作ることが決まった。ニューヨークでは、バーニーズ・ニューヨークで「リシー・ドットコム(resee.com)」がキュレーションしたポップアップコーナーを展開し、クリエイターたちのヴィンテージ品が販売された。日本でも、伊勢丹新宿店ではSNSで人気のヴィンテージショップのポップアップストアが定期的に開催されている。

translation: ELIE INOUE

  • フランス版「エル」の元記事はコチラ

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