ワカメちゃんが語る、パリジェンヌ6つの真実
2016/09/08(木)
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Photo:Everett Collection/AFLO

実はあなたもなれる、パリジェンヌ

“パリジェンヌ”と一言で表すけれど、それは外から見た概念であって、その実、パリに住む人口の20%以上が外国人、そのなかでもブルジョア、ネオブルジョア、ボボ、BCBG、ネオヒッピー……と色々なスタイル、ライフスタイルが混在している。左岸・右岸でも違うし、ゆえに 一概に“パリジェンヌ”とくくるのはとても難しい。では、日本人が想像する“パリジェンヌ”は存在しないイメージなのか? というと、そうでもない。
ヨーロッパのほかの都市に行くと、やっぱりパリジェンヌはどこか違う、と実感する。そういえば今は亡きデヴィッド・ボウイが、初めてパリに来たときの第一印象はも「ああ、パリジェンヌ!」だったっけ。
 
では“パリジェンヌ”の定義とは?
■パリに住む女性たちは、世界で一番美しい街・花の都に住んでいる、というプライド・気位を持っている。パリっ子は感じが悪いといわれる所以がそれ。
■そもそもパリが流行の発信地というのに加えて、在パリ外国人のセンス(ロンドンっ子のアンチ ・コンサバ、日本人のミニマル、北欧人の色使い……)のなかでますます磨かれていく美意識。
■働く女性が圧倒的に多く忙しい生活リズム、家から一歩外に出れば敵ばかり(自分の身は自分で護る!)という大都会に住む彼女たち。地方人よりほっそりしていて、緊張感のあるきりっとした表情をしている。
 
服装からも“パリジェンヌ”は見分けられる。ブランド物や流行をそのまま取り入れるのではなく、自分に似合うものを選び、自分のスタイルに昇華している人たちがそう。……つまり、“パリジェンヌ”という女性像はパリっ子たちのなかに育まれて、脈々と受け継がれている

  • 長谷川たかこ/TAKAKO HASEGAWA
    フレンチカルチャーを発信する文筆家、翻訳家。国民的アニメ『サザエさん』の作者、長谷川町子氏の姪であり、ワカメちゃん(ときにはカツオ!)のモデルとなった人物。13歳のときに出会ったパリに恋をし、移住してからはパリ在住歴約25年。主宰を務めるウェブマガジン『フレンチ・コード』では、お気に入りの映画から旅情報、子育て日記を綴るブログ『長谷川たかこのパリのふつうの生活』を更新中。著書『ワカメちゃんがパリに住み続ける理由』(KKベストセラーズ)が好評発売中。

Text:TAKAKO HASEGAWA 

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