ワカメちゃんが語る、パリジェンヌ6つの真実
2016/09/08(木)
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Photo:Visual Press Agency/AFLO

パリジェンヌが一番好きなことは・・・?

8月最後の日、オテル・ドゥ・ヴィルからバスティーユまで歩いて帰ってきたら、立ち並ぶカフェのテラスはどこも満席だった。バカンスでしっかり遊んで休んで充電した顔が、おしゃべりに夢中。
パリジェンヌに「趣味は?」と聞くと、読書だ映画だと答えるけど、それはきっと建前。彼女らがいちばん好きなのは、友達と会って、アペリティフや食事をしながらおしゃべりすることだ。

パリには、東京のコンビニエンスストアくらいの間隔でカフェがあって、それが時間の過ごし方に貢献している。友達のアパルトマンやレストランに寄り集まって、ワインを開けご飯を食べるのも大好き。大したご馳走がなくても構わない。一緒にいることが大切。それは、より親密になる機会であり、出会いのチャンスでもある。
次はやっぱり映画かな。パリ市内に映画館は90件、近郊も合わせると200件を超え、料金は約11ユーロ、14歳以下4.5ユーロ、18歳以下7.5ユーロ、距離的にも経済的にも行きやすい娯楽。リュミエール兄弟が発明した映画は、第七芸術と呼ばれ、国の援助や銀行のメセナがあり、料金が3.5ユーロになる週もある。というわけで、ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガールの始まりは、カフェから映画館というコースが多い。料理、ガーデニング、ダンス、ヨガ。一日中パソコンの前に座っている生活への反動で 、最近伸びたパリジェンヌの“趣味”だ。どれも“頭が空っぽ”になり、仕事を忘れられる。ひとりで黙々とジョギングしている人も見かけるけど、概してパリジェンヌは人と関われることが好きなようだ

  • 長谷川たかこ/TAKAKO HASEGAWA
    フレンチカルチャーを発信する文筆家、翻訳家。国民的アニメ『サザエさん』の作者、長谷川町子氏の姪であり、ワカメちゃん(ときにはカツオ!)のモデルとなった人物。13歳のときに出会ったパリに恋をし、移住してからはパリ在住歴約25年。主宰を務めるウェブマガジン『フレンチ・コード』では、お気に入りの映画から旅情報、子育て日記を綴るブログ『長谷川たかこのパリのふつうの生活』を更新中。著書『ワカメちゃんがパリに住み続ける理由』(KKベストセラーズ)が好評発売中。

Text:TAKAKO HASEGAWA 

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