「宮廷は人を変えてしまう」
「宮廷は人を変えてしまう」/『ブーリン家の姉妹』
誰かを好きになったときにふと考えること──その人のどこが好きなのか? 顔、仕事、肩書き、性格……好きになる要素はさまざまだけれど、その人がまとっているものを取り払ってもその人を愛しているかが究極の愛の条件。ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンの2大女優が共演した『ブーリン家の姉妹』にもそんな愛の形が描かれている。イングランド王(エリック・バナ)その人をただ愛したのは妹のメアリー(スカーレット・ヨハンソン)。彼と結婚することで得る王妃という地位を愛したのは姉のアン(ナタリー・ポートマン)。どちらも王に愛された女性だけれど、彼女たちの愛し方は大きく異なった。なぜその人が好きなのか? 地位や名誉に左右されていないか? 自分自身の愛について考えさせられる1本。
女子的シネマ名言は「宮廷は人を変えてしまう」。宮廷にあがったことでどんどん野心的になり変わっていくアンを見て、メアリーに想いを寄せるスタッフォード(エディ・レッドメイン)が言ったセリフ。
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『ブーリン家の姉妹』(The Other Boleyn Girl)
2008年
DVD ¥3,990 発売中
監督/ジャスティン・チャドウィック
出演/ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ
発売元/ブロードメディア・スタジオ
販売元/ポニーキャニオン
問い合わせ先/ポニーキャニオン
http://visual.ponycanyon.co.jp/
text : Rie Shintani