料理教室で女性の労働環境が変わる?
コンビニやスーパーに行けば必ず目にする、“Tetra Pak”と記載のある飲料用紙容器。日本で事業をスタートして50年以上たつスウェーデン発祥の企業「日本テトラパック」が、CSR(企業の社会的責任)の一環として、働く母親の支援目的で始めたのが“パック・ブリッジ・プロジェクト”。そこで行われるのは“子と父のための料理教室”だそう。なぜ、料理教室が女性の支援につながるのか? その不思議を、企画した桑田美佐さんに訊いてみた。
―“子と父親のための料理教室”。このプロジェクトを始めたのはなぜですか?
桑田美佐さん(以下桑田):テトラパックが得意とする、牛乳やジュースを常温で長期保存できる紙容器、特に1リッターサイズは、買い物に行く手間を減らし、いざという時に役立つのでファミリーに向いています。小型容器は中身をすぐ消費できるので、シングルライフにありがちな、食べ物の無駄を減らせます。このように、生活に密着した製品を提供している以上、生活スタイルに企業として貢献しなければと思いました。私自身、共働きで、子どももおりますので、何とか同じような働くお母さんの生活に役立つ企画がないものか考えて…。
2012年に子ども達が自分でご飯を作ることで自立を促し、母親の負担軽減を目指す料理講習会を全国で協賛しました。「家事・育児、仕事の両立などについて、どのような悩みをお持ちですか?」と、参加してくれた働くお母さんたちにアンケートをとったところ、最も多かったのが「自分の時間がない」、次に「家事の負担が大きい」「体力的にきつい」と回答がありました。今でも母親の家事負担が大きいことが判明しました。
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桑田美佐:日本テトラパック株式会社 コミュニケーション本部 エクスターナル・コミュニケーション&CSRプログラム マネージャー
2000年入社。CSRプログラムのマネージャーとして、家族全員が家事に積極的に参加することで女性のワークライフバランスを改善する“パック・ブリッジ・プロジェクト”を立ち上げる。2児のママ。特定非営利活動法人・全国女性会館協議会と連携し、全国各地で実施中。活動報告は、その他働くお母さんに役立つ情報とともにFacebookにて公開!
Facebook/ www.facebook.com/TetraPakJapan
Photo : Osamu Kurihara(4×5)