文化人が選ぶ! 2015年のMYベスト映画【山崎まどかさん編】
映画好きなエル読者の投票により、その年のベスト映画を決める「ELLEシネマ大賞2015」がいよいよ今年から開催。12月にスタートする読者投票に先駆けて、各界で活躍する文化人、著名人が2015年のベスト映画を選出。女子カルチャーと映画に造詣の深い文筆家、山崎まどかさんがセレクトした3本をお見逃しなく!
山崎まどかさんのBEST3
『インヒアレント・ヴァイス』
過去のある女。奇妙な犯罪組織。因縁のある刑事と探偵。ノワール的な要素が、70年代のロサンゼルスの雰囲気と気持ちのいい酩酊感を通してゆるゆると脱構築される感じが、ポール・トーマス・アンダーソンっぽく、かつ、トーマス・ピンチョンっぽい。「モット、パンケーク!」は今年上半期の個人的流行語。撮影監督のロバート・エルスウィットは『ナイトクローラー』での仕事も素晴らしかったです。彼のカメラで昼/夜のLAを堪能した年でした。
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山崎まどか/1970年、東京都出身。文筆家。映画、本、音楽などのカルチャー全般に精通し、女子カルチャーにおける日本の先駆者的存在。 2001年~2002年に雑誌『オリーブ』で連載されたコラム『東京プリンセス』が絶大な支持を受け、著書に『女子とニューヨーク』(メディア総合研究所刊)、『イノセント・ガールズ 20人の最低で最高の人生』(アスペクト刊)、『「自分」整理術 好きなものを100に絞ってみる』(講談社刊)などがあるほか、雑誌をはじめ各メディアでの執筆多数。長谷川町蔵氏との共著『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS刊)が好評発売中。
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