ショーン・ペン
2008年の映画『ミルク』は、同性愛者の権利が認められていなかった1970年代にゲイであることを公表した活動家、ハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた作品。同性愛者の公民権獲得や地位向上のためだけでなく、黒人や労働者などさまざまな社会的弱者を救うために戦ったミルクをショーン・ペンが演じ、主演男優賞を獲得した。
1978年に暗殺されたミルクは、生前から生命の危機を感じていたため、音声で遺書を残していた。その中の一節で、映画の中にも登場する「もし一発の銃弾が私の脳に達することがあれば、その銃弾はすべてのクローゼットの扉を破壊する(すべての同性愛者がカミングアウトする)だろう」は、LGBTQの権利活動史の名言。
Photo:AP/AFLO, Getty Images, Splash/AFLO Text: Yoko Nagasaka